コロコロと興味の対象が移り行く音方による、日々の熱い物を綴ってみた日記。   ※アダルト・商業系サイトやここの記事とあまりにもかけ離れたTBやコメントは削除させて頂いています。悪しからずご了承下さい。


by otokata
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ノートルダムのせむし男(1939年)

 とっても今更ですが、あけましておめでとうございます!
ネット落ちしまくっている間、梅田芸術劇場に通ってレミゼ狂い再発していた音方です。

 折角レミゼ狂いに戻ったので、サイトをやってた時のように、またユゴー系作品のレビューとかやっちゃおうと思い始めて、戻ってまいりました。
(誰が見るんだ、誰が・・・)
観劇日記も書こうと思ったのですが・・・、タイミングを外しちゃったので、次からにします。
今期・・・、今ジャヴェールにおかしいくらいハマってしまいました。ヤバイヤバイ。
去年のレミコン時からお気に入りですが、熱っぽくて人間臭さが強い彼に完全に魅せられています。


 さてさて、今回ようやく観る事ができた『ノートルダムのせむし男』(1939年)から書こうと思っています。

『ノートルダムのせむし男』
製作・・・1939年/アメリカ
監督・・・ウィリアム・ディターレ
キャスト・・・カジモド/チャールズ・ロートン
        エスメラルダ/モーリン・オハラ
        グランゴアル/エドモンド・オブライエン
        ジャン・フロロ/セドリック・ハードウィック
       
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 これは母から「モーリン・オハラが素晴らしく綺麗だった。」 と聞かされたときから、是非とも見たいと思っていたのですが、『水野晴郎のDVDで観る世界名作映画』シリーズとして500円で売り出されていたので、嬉々として買っちゃったものです。ワーイ♪

 映画の導入は、印刷機の話。
原作だと、「ああ、これがあれを滅ぼすだろう!」と、ストーリーに関わりはあまりないけれども重要な箇所です。
(ちなみに、これ=印刷機で刷られた本、あれ=ノートルダム寺院)
印刷術が重要な鍵を握る点では、1997年『ノートルダム』と同じですが、向こうとは全く使われ方が違います。こちらはグランゴアルがフル活用。フロロが印刷機に反対した時に、これがどれだけ大きな影響力をもたらすか、ということを言うのですが、それがラストシーンの方に結びつくので説得力があります。


 この映画の最重要ポイントは、やっぱりフロロの格好良さかと(こんなことしか言えないのか)!
 もうね、すごいんですよ!ディズニー映画のフロローはここから来たんでしょうね、多分。
黒尽くめでヒラヒラのついた(音方はこのヒラヒラがとても好き!)つばの広い帽子、ちょっとジャヴェールにも通じるような長いコート(・・・って感じの)で、颯爽と馬に乗る姿は、一見しただけで惚れられます!!! 
チャームポイントとして、手に悪魔の印があるらしいです。オイオイ・・・。
 冷静で冷酷、あまり表情を表に出すタイプではないけれど、エスメラルダに愛を告白する時はガラっと人相が変わります。苦しそうに迫り、フィーバスを殺害してしまい、兄に救いを求めるものの、受け入れられないと知るや否や、再び冷酷な瞳に。彼の本性が垣間見えます。

 けれど、さりげに動物好きなんて設定がある辺りは、かなりかわいいです。猫が特にお気に入りのよう。

 今回、彼は副司教とかではありません。ディズニー版と同じように、裁判長です。
大司教なのは彼の兄、クロード・フロロです。普通はクロードがエスメラルダに恋をするのですが、この作品でその役をあてられたのは弟のジャンの方。そこだけは1923年版と同じ。
  でも、23年版のジャンが独善的な性格だけに留まっていたのに対し、こちらのジャンは、悪魔的思考の持ち主である上に、
「私を誘惑した罪だけで死に値する。」
などとどこかの判事を彷彿とさせるセリフを吐きます。聖職者であると言うディズニー版の自負と同じように、この映画の彼は貴族である誇りと、やっぱり独善的ではあるのですが潔癖な正義感があるようです。
 とはいえ、兄の「殺人は死を持って償うしかない」という言葉を聞いて、「ならばあの女は死ぬべきだ。私を誘惑した罪は死に値する。」などと言う辺り、横暴極まりないですが。

 「聖職者でありながら邪悪なフロロ、障害を持ち醜いが純粋なカジモドの対比が~(うろ覚え)」
と、原作にありましたが、このノートルダムはどちらかというと、清らかな兄と邪悪な弟、
教会権力と法の権力の対比の方が印象に残る気がします。

 彼の兄、クロード・フロロは慈悲深い性格で、敬虔な聖職者。エスメラルダの一件で、弟のジャンと対立することになるのですが、教会でのことに対しては権力を持っていても、法においては弟にかなわないため、少々歯がゆそう。

 そこで登場するのは、ルイ11世!!
やたらと出番の多い王様です。クロードは彼に力を借りてジャンに対抗するのです。
寛容で国民を愛し、フロロ兄弟をいたく信頼しているお方。
親しみやすそうな容貌のおじい様です。素晴らしい!
進歩を好んで印刷術の発展を喜び、コロンブスに資金援助してやりたい、なんて言っています。
フロロ兄弟がフィーバス殺害の真相を知っているのをみて、「二人して隠し事か?」なんて拗ねたように問い詰めるところは、ちょっとツボでした。


 それから、エスメラルダ!!母から聞いていた通り、もうエスメラルダの美しいこと!!
洗練されたような綺麗さで、あんまり野性味はなく、ジプシーと言われるとちょっと戸惑ってしまうけど、多くの男性が夢中になるのはすっごくよく分かりました。
 もっともフィーバスは、死んでしまう以外は原作どおりの奴で、さしてエスメラルダを愛していないようでしたが。
 最初のうちはカジモドを恐れて逃げ回っていたけど、水を与えるシーンや、助けてもらった後の哀れみを含んだ目はそれはもう綺麗でした。
大きな目をキラキラさせながら、
「それなら、あなたの中に人を愛する心もきっとあるはず。目をみればわかる。」
なんて言われた日には、そりゃフロロも狂っちゃいますって。

 そんなエスメラルダの意中の人、最初はフィーバスでしたが、「彼は私を愛してなんかいなかった」と、自分を大切にしてくれるグランゴアルに打ち明けます。彼とは原作どおり同情の結婚だったけれど、「それなら親友になろう」と、言い、自分のことを助けようと一生懸命になるグランゴアルを大切に想うようになります。
 その彼がもう、格好いいのなんのって!
ペンでパリ市民を目覚めさせ、エスメラルダを救おうとクロペンと共に立ち上がります。
もっとも、やり方の違いから行き違いが生じ、クロペン(字幕通りに書いていますが、クロパンの方がなれてるので、ちょっと違和感)が無念の死を遂げてしまいます。なかなかの豪傑で、人を殺すのに抵抗がない割には、結構情け深そうな親方だったので残念。

 さて、肝心のカジモド。1939年ですよね?メイク、最初は本気で怖かったです。
何考えてるかさっぱり分からないし。だけど、エスメラルダに恋をして、時間もわきまえずにガンガン鐘を鳴らし始めた頃から何だかカワイイやつに見えてきました。
誰にも止められない暴走は、ジャン・フロロだけが止められます(笑)。
耳が聞こえないので、手話でエスメラルダと会話するのが、何だかちょっとツボ。
ラストの、「いっそ石になれたら幸せなのに」は、不憫でなりませんでした。

 
 と、当分こんな感じで求められてもいないレビューでも書いていこうかな、と思っています。
対象はレミゼ&ノートルダムで。まだ見てないビデオやDVDもあるし、丁度いいかと。
ちなみに今年の大きな目標は「有言実行&自立」なので、しばらく続けられたらいいな。

 今年はあんまり消えずに頑張りたいです・・・。(自信はないけど)
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by otokata | 2006-01-08 21:46 | ノートルダム・ド・パリ