コロコロと興味の対象が移り行く音方による、日々の熱い物を綴ってみた日記。   ※アダルト・商業系サイトやここの記事とあまりにもかけ離れたTBやコメントは削除させて頂いています。悪しからずご了承下さい。


by otokata
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ファントム


  『BEST MUSICAL2』、遂に発売しましたね♪
わたしはまだ未購入なんですけど、何だかワクワクします。
(他にも欲しいものが山とあるので、買えるのはいつごろになるやら・・・。)

BEST MUSICAL(2)

 さて、今日はスーザン・ケイの『ファントム』を読みました。
上下巻なんですが、電車で何の気もなしに読み始めてしまったら、気になって気になって練習も手につかなくなってしまったので(いつものことだけど)、一気に読み通して先ほど読み終わりました!あるサイト様では『偉大なるファンフィクション』と紹介されていましたが、まさしくそんな感じでした。

 何といいますか、エリックがすっごく魅力的です!原作の『オペラ座の怪人』では、エリック(ファントム)とクリスティーヌをめぐる話になっているので、エリックの最後の半年だけ書かれていますが、この作品は、揺りかごから墓場まで、エリックの人生を余すところなく網羅!!(この表現、いいのかな?)最初はエリックの母親、エリック自身それから彼が父親とも師とも仰いだ人、原作では”ペルシャ人”と表記されていたナーディル、そして、エリックとクリスティーヌ、ラウル(作品中ではラウール)と、語り手が変わっていきます。
 
 (本人含めて)それぞれの人物が語るエリック、物凄く魅力的です!!
残酷な面と、純粋な良心を持ち合わせた人物で、行く先々で人の心を惹きつけています。本人は気づかないけれども、確かに彼を愛してる人がいることに、救われました。スーザンさんも、きっとすっごくエリックを愛してるんでしょうね。じゃないと、こんなの書けませんよ、本当に(尊敬)・・・。

 この本を読んだ方の感想で、よく「ラウルが可哀想だ」という声を聞きますが、私もそう思います。ラウルのことを置いておいても、個人的にラストに関してだけはあんまり好きじゃないです。ただ、エリックを救ってくれたことはすごく感謝しているというか、「ああ、良かった」と思うので、複雑です。

 私的には、”ペルシャ人”ことナーディルとエリックの関係がとても好きです。エリックのたった一人の友人で、エリックのことをすっごく大切に思っています。それが、エリックにも通じているし、唯一心を通わせられ続けた人。”たとえ異教徒であっても、その道徳観は尊敬しているので軽蔑したりしない”など、人間としても中々ご立派な紳士。この人がいてくれたおかげで救われた気もします。
 お気に入りのシーンとして、「死」と「恋人」というタロットの結果について思い巡らせるエリックが、「彼が何人もの女性を部屋に入れたを知っているから、ナーディルは、恋人ではない。彼の嗜好は異性に限られてる。」みたいなことを考えるところが好きです。(結局そういうところにいきついてしまうのですね・・・。)そしてその後彼と”死”を結び付けようとした時のエリックのモノローグが胸にグッときます。


 個人的に気になっていたこととして、”ジャヴェール”という人物がいました。”見世物小屋の興行師”と書いてあって、その響きだけで既にあんまりいい雲行きではないのですが、やっぱりこう、登場人物紹介で名前があると嬉しいもの。なので、ついつい期待半分で読んでしまいました。何だかこの名前を見るだけで浮き立つ気持ちというものは抑えられませんしね。

抑えられませんが・・・

 ・・・・・・・・・・とんでもないことをしでかそうとしてくれましたよ、奴は!!

 かなりの小悪党でした。 
こういう輩は、是非とも警部直々に罰して頂きたい(涙)。

 
『ファントム』(上) スーザン・ケイ  北条 元子・訳 扶桑社ミステリー

『ファントム』(下) スーザン・ケイ  北条 元子・訳 扶桑社ミステリー

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by otokata | 2006-03-09 02:10 | 読書