コロコロと興味の対象が移り行く音方による、日々の熱い物を綴ってみた日記。   ※アダルト・商業系サイトやここの記事とあまりにもかけ離れたTBやコメントは削除させて頂いています。悪しからずご了承下さい。


by otokata
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AKURO ようやく感想


 調子に乗って打ち込んでいたら、開演するまでが長文になってしまいました。うっかりうっかり・・・。
 
 と、いうわけで、ここからが感想です。

ネタバレありますので、ご注意下さい。

 って、今日までだから関係ないか・・・。





 坂上田村麻呂と、蝦夷たち・・・。私は日本史好きな方だったので田村麻呂はピンとくるのですが、逆にアテルイなんて「名前だけどっかで聞いた事があるかもしれない・・・?」くらいの認識だったので、好奇心も手伝って、話の筋自体は面白かったです。

 ただ、最後の方の「生まれ変わったなら」を観ていると、何となく映画「君を忘れない」を思い出してしまって、辛かったです。あっちは特攻隊の若者の話なのですが、「生まれ変わったら、戦争の無い世の中になってるのかな」っていうような会話が重なって、結局この後も、この国の人々は同じように戦争を起こして、他人の土地を奪い、同じような事を繰り返したと思うと、彼らに対して情けなかったです。この国に限らず、今の世界中でも、やっぱり争いだの権力争いだのは尽きないし。
 
 でも、本当に戦争ってどうしてもなくならないな、と。平澤さんが仰ってたように「人間の心に支配したい気持ちがある限り」は。それでも、今の日本はまだましな方かな、とも思うけど。少なくとも、戦争が無いという事においては。だけど、またいつ踏み外してしまうか知れないので、やっぱり恐ろしいな、とも思います。
 ・・・何書いてるのか分からなくなってきた。

 すごいと思ったのは、アクロバット満載のダンスシーン。
アンサンブルさん達、踊る踊る・・・!!まさかこんなにアクティブな舞台だとは思いませんでした。駒田さんが「AKUROだから、アクロバットの事かと思った」と仰っていましたが、いや、これ結構アクロバットだとおもいますよ?
 ダンス以外の芝居でも、田村丸の今さんの立ち回り格好いいし、圭吾さんは相変わらず踊る姿が美しいし、鹿さんのバレエは神秘的だし、ラストの闘いの立ち回りは結構大変そうだし(特に駒田さん。分銅操るの難しいだろうな・・・)、動きがあってすっごく楽しかったです。

 音楽も、思ってたよりはずっと良かったです。耳に残るお持ち帰りソングがちゃんとあって、帰りのバスの中でもグルグルしていました。
 特に、「生~き変~わり、死に変わり~♪」とか、「信じなければ、信じてみなければ♪」とか、「蝦夷は奴隷の道を~、選ばない♪」とか、「鬼の顔、阿修羅のように~♪」。サビの部分だけだけど(苦笑)。
 けど、アテルイの曲は印象的な曲が多かった反面、高麿の歌は不思議とどんなのだったか全然覚えてないです。歌い手はいいんだけど、私の中で「希望を歌ったいい曲」の引き出しに入ると、結構忘れ去られやすいです。何故だろう?

では、キャスト感想でも・・・

 高麿(坂元さん)

 一人だけ素で、面白かったです。彼と源太だけがコミカル許されるのか・・・。周りが長身で二枚目なのに、どうもその素加減と身長の差、あと髪型のせいか、何だかマスコット的で可愛かったです。
 嘘がつけなくて、素直で正直で、皆が平和に暮らせる世界を願ってて、真実を知ったらもう後戻りの出来ない真っ直ぐな性格・・・。坂元さん、何だかピッタリすぎる(笑)。この人のアンジョ以外の役は初めて拝見しましたが、熱血さは共通するものを感じました。
 この人だから許されるのかもしれない。「私の子を産んでくれ!」は(^^;)
 一番印象的だったのは、アテルイが残していった丑寅の鬼の絵を破り捨てたところ。鬼は異形の姿をした化け物ではなく、人の心にあったということ。そして、誇り高い蝦夷を鬼だと思っていた自分自身への情けなさと、田村麻呂への怒り。それらが伝わってきて、グッときました。

 アケシ(彩輝さん)

 トート以来で、早くも懐かしいです。鈴鹿は美しく妖艶に、悪女の魅力で、アケシは利用されて傷ついた心を抱えた女性と、見事に演じきっていらっしゃいました。鈴鹿は本当に美しかった・・・。
 アケシも、打ちひしがれた状態から、高麿に救われていく過程が良かったです。ちょっと出番は少ないけど、多分屋敷にいる間にまた色々優しくしてもらったんだろうな・・・、くらいの想像は出来ますし。1つ気になるのですが、彼女にとってヒトカは恋愛対象とかじゃなくて、大事な仲間の一人、といった感覚なんでしょうか?そこのところだけ、あんまり見えなかったなー、と。あんまり見えなくても差し支えはないのですが、一応許婚なので。

 アテルイ(吉野さん)

 いや、あんな王様だったら、私どこまでもついて行きますよ!
 ”謎の若者”としての、神秘的な魅力に溢れた彼は(どことなくアリオスっぽい)、若者らしい天真爛漫な立ち居振る舞いと、全てを見通す目を持った者の、独特の手の届かない大人びた雰囲気が同居していて、ものすごく素敵です!!しかも優しくて、爽やかで・・・。自然と皆から慕われるタイプ。そりゃあ、王にも選ばれますよ。
 でも、そんな彼だからこそ、人一倍苦しんだんでしょうね。ただでさえ全てを背負う立場にいるのに、優しすぎるから、戦の間なんてずっと心を痛めてたんでしょうね。それで女性達や子ども達を奴隷から救おうと、大和を信じて降伏して、斬首されて・・・。それでも彼の魂はなお、大和を憎むとかじゃなくて、双方が共に生きる未来を信じて、その志は高麿に引き継がれた。
 こんな難しい役を、飄々と演じた圭吾さん、すごいです!!コロコロ表情が変わって可愛らしいし、美しいし、カリスマ性も神秘的な雰囲気も漂いまくってるし、おまけに歌もシカネさんで聴いたときより伸びやかになってる気がするし!!それに蝦夷が高麿を捕らえて、アテルイ抜きで話が進んでいる間の、彼の憂いを秘めた表情!!全ての成り行きを見守り、高麿を導き、本当に超越してしまっている感じがどうしようもなくいいです!なのに、彼にもどうすることもできない、その辛さがまたいいです(文章むちゃくちゃですよ、音方さん)!!

 「送ってくれるんだよね?」って高麿に言われた時の、「俺を信じろ!」には、”どきゅん”となってしまったじゃないですか!!
 (どうでもいいことですが、”大和を”と打つと”大和悠河を”と、”未来を”と打つと”未来優希を”と変換するのはやめてください、Myパソさん・・・_| ̄|○)

 田村麻呂(今さん)

 ポ、ポ、ポポッ、ポニテ~!!!!!(落ち着け)
 最初に水色のサテンっぽいズルズル衣装で登場した時から、私の目は釘付けでした。
自分が、ジャべに限らずこの人のポニテ自体に弱い事を、今回知りましたさ。しかも、長くて殺陣の度に美しく揺れるのがもう・・・!!!ああ、何て綺麗なんだ、今さん!!私今さんに綺麗なんて形容詞を用いたの、今回が初めてかもしれない。
 今さんって、立派な体格してるけど、あのルックスから野太く響く声が出ると、毎度「おおっ!」って思います。今回の田村麻呂は、特にラストそういう感じでした。

 ”支配する側の象徴”ということで、最初は一方的でも、一応平和という言葉を用いていたのに、中盤以降は完全に変貌しちゃって、怖かったです。もう完全に高麿と見てるものが違う。高麿は北上にいるのに、彼の住む世界は内裏で、蝦夷は権力を維持するための手段の一つで・・・。「蝦夷は人間ではないぞ?」は、鳥肌ものでした。けどさ、いくらなんでも彼を酷く書き過ぎじゃないですか、この脚本?
 あと、高麿の首を取ったときの田村麻呂、何だか泣きそうで印象的でした。悪路王の最期も、高麿の最期も、自分の弱みを突かれたと言うか、彼らの最期に得体の知れない何かを感じたというか、 最後の良心の叫びなのか、すごく複雑な表情だったのが、忘れられなくて、未だ考えてしまいます。

 イサシコ(駒田さん)

 分銅!!分銅格好良かった!!なんか、一人だけ特殊な武器を持っていると、非常に燃えます!紐だからあんまり威力はなさそうだったし、最後は足元すくわれてた気もするけど、でも格好良かった!
 長として、また共に生きる事を望む者として、静かなキャラクターながら存在感があったと思います。

「蝦夷の誇りを奪わないこと」
 ただそれだけ。住みたければ住めばいいし、耕せばいい。共に生きる条件は、ただ大和のエゴを押し付けないことだけ。彼はそう考えているのに、どうしても征服しないと気が済まない朝廷は、自らに従わない、異なった風習を持つ民族を鬼と呼ぶ。こんなに誇り高い人たちを。そして、何も知らない都の人々にはそれが真実となってしまう。人々の思い込みって、怖い話ですよね。でも、都の人も知る術が無かった事を思うと、容易に非難はできません。情報の選択か・・・。私も反省する事は、多々あるかも。
 
 オタケ(平澤智)

平澤さん、初めて拝見しました。か、カッコいい・・・vv(オイオイ)
大和への憎悪強く、荒々しく、決して信じようとはしない、けれども誇り高く情に厚いリーダー(的存在)。いやもう、素敵ですとも。彼は今まさに生きていて、大和に対して無力な一人ではあるけれども、何だかアテルイと同じように、どこか悟ったような、自分たちの運命に対してクールな、不思議な感じがしました。
 ちなみに、高麿に「信じてみる事にした」って言った瞬間、私の中の何かが壊れました(意味不明)!この人、かなり好きかもしれない。

 ヤイラ・・・なのかな?

 やー、実はどの人かよく分かってません。蝦夷の中の、黒髪ストレートロングヘア、弓を持ったおじ様(お兄様)?何だか気になるんですけど・・・。結構荒っぽくて、最後に、「高麿を都へ!」って叫んでた、一人だけ遺体格納庫(舞台の下)に入らなかった、AKUROのレゴラスさん。すっごくレゴラス意識してると思うのは、気のせいですか?いえ、性格は正反対ですけど(汗)。
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by otokata | 2006-10-30 00:54 | 舞台・役者さん