コロコロと興味の対象が移り行く音方による、日々の熱い物を綴ってみた日記。   ※アダルト・商業系サイトやここの記事とあまりにもかけ離れたTBやコメントは削除させて頂いています。悪しからずご了承下さい。


by otokata
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知恵熱出しそうです(MA)

 話は前後しますが、梅田芸術劇場の『MA』を観てきました。
どれくらい前後するって、観てから3日経ってます(オイ)。

2007年2月9日 13時公演 梅田芸術劇場 『マリー・アントワネット』

 役替わりは以下の通り
・マルグリット・アルノー/笹本玲奈
・ルイ・ジョセフ/桝井賢斗
・ルイ・シャルル/水谷一哉
・マリー・テレーズ/黒沢ともよ (最終日)





 まず、席の事なんですが、3階1列21番。前に張り出してある舞台が見えない!!
あの中央を挟んで両サイド客席に突き出している部分の事です。
それこそ、手すりに乗り出さないと見えないのですが、それをしてしまうと後ろに迷惑がかかるし・・・。かなり葛藤しました。ボーマルシェとかマルグリットは、あそこで歌ったり客席いじったりすることが多いので、最初少しだけ観て後は耐え忍びました。あれって、帝劇でもあんな舞台なんでしょうか?次に取る時には要考慮。

 それから、音響さん。ボーマルシェの最初の歌いだしでマイクが入っていなくって、全く聴こえませんでした。途中からマイクが入りましたが・・・。もう、しっかり(汗)!!
 でもこれはこれで、
「何が起こるかわかりませんからね。歌っているのに聴こえなかったり。」
みたいな感じで、本人が客席いじりのネタとして使ってたから面白かったけど(ちなみに引用はうろ覚え)。

 で、肝心の作品の感想ですが、正直「うーん・・・?」って感じです。
色々なところの感想を読んで、萌を期待しすぎてたかもしれません。この作品で萌えるのは、結構高度なテクだということが分かりました。

 M.クンツェ&S.リーヴァイコンビのミュージカルは、今まで観たものは大好きです。
『エリザベート』も、『モーツァルト!』も。
 だから今回もきっと好きになると思って行ったのですが、やっぱり「うーん・・・?」。

 好きなところもあるんですよ。

・「流れ星のかなた」はとっても感動的なナンバー。旋律の美しさはもちろん、ラストの方でマルグリットとマリーがデュエットするところは特に印象的でしsた。二人がようやく一人の人間としてその目にお互いを映し、理解の萌芽を見せたことが、このナンバーを通じて伝わってきました。
マルグリットって、原作ロザリーみたいな性質も持ち合わせてるんですよね。

・その後だからこそ、マリーの「人間じゃない」発言に対するマルグリットの「あなたが今まで人間として扱ってこなかったからです。」も、強い説得力があったのだと。
 勝者の怒りに任せた一方的な発言ではなく、対等の人間としての心からの発言に聞こえました。

・禅ちゃんのルイ16世の優しさと悲しみを感じて、「もしも鍛冶屋なら」を聴いて、是非ともこの人のジャベは観ておかなくては!と思った事。

・井上君のフェルゼン、思っていたよりもずっと好青年でした。今までベルばらの落ち着いた印象が強い役だったので、こんな繊細で線の細い、若さ爆発のフェルゼンはもの凄く新鮮。

・土居アニエスが、理想のアニエスでした。私原作読んだ時からアニエス大好きだったので、神に問い続け、革命に問い続け、見守り続け、自分の無力さを感じながら、それでも祈り続ける彼女。優しい、慈悲深いオーラをまとっていながらも芯が強くて、いつもマルグリットの事を気にかけ続けて・・・。ああ、アニエス大好き!!
 ちなみに今回は無かったけど、原作の中では彼女の、
 「希望を失うなかれ 彼は汝の命を救わん 彼はフェルセン」 のシーンが一番好きです。

・佐山さんを見ながら、ギロチンの歌を聴きながら、「この人が日本オリジナルのジャベールか・・・」と、しみじみ。いいお声ですよね。物騒な歌だったけど(笑)。

オルレアン公、思っていた以上の変態さ!

なに、あの白塗りの生き物!?どっかの公家かと思いましたよ。
「まろこそ優れているでおじゃる。」とか言い出しそう。
しかも、スカートはいて、優越感に満ちた態度で帽子取るシーン!!
あれはギャグですか!!??
もうボーマルシェとかカリオストロとか、あんなに濃い不思議なキーパーソンがたくさんいるのに、彼のせいで気にならなくなってしまいましたよ。こっちの方が目が離せない(困)。
つか、本当にこの役をマブい人がやるの?


 ・・・とまあ、それなりに楽しんでも来たのですが(今見返したら、結構満喫してるな、私)、やっぱり観終わった後の感想は「うーん・・・?」なんですよね。

 福井さんのプログラムのコメントを読んで、この「うーん?」は、ある意味この作品の本質に迫るチャンスなのかもしれない!と思い、あれから考え続けているのですが、違和感が全然どこにあるのかピンとこなくて・・・。どうもしっくりこないんですよね。原作読んだ時の方がよっぽど感動した、この作品。どこにあるんだろう、この違和感?

 これは単なる文句だけど、リーヴァイさんのナンバーって、綺麗だけど難しくて、結局記憶に残ったのは「流れ星のかなた」一曲だけだったし。扱ってるのがフランス革命なのに、エリザほどの迫力や緊迫感もなかった気がするし。精神的なものだからかな?それともこれは役者サイドの問題なんだろうか?

 あと、多分ローズ・ベルタン達のシーンって、パリの状況の理解を深めると同時に、息詰まるような本筋の中での息抜き的なエンタメシーンだと思うんだけど、バタバタして鬱陶しく、いらないものみたいに感じてしまいました。

 イメージはカリオストロが演出で、ボーマルシェが作者・・・。いや、分かんない。カリオストロが一人で作ってて、実況アナウンサーがボーマルシェって感じがした(苦笑)。

 いっくらなんでも、1幕のマリー、頭が軽すぎる気がするんだけど、気のせい?彼女の性格なら、マルグリットに多少なりとも同情する気がするんだけど・・・、私のとらえ違いかな。その隣りで顔をこわばらせてるフェルゼンは、分かるけど。

 ロベスピエールもすっごく良かったんですが、不幸な事に「私の中のロベスピエール」とは結構かけ離れてました。個人的なことでごめんなさい。でも、厳格でどこまでも冷徹なロベスピエール像は良かったと思います。弁護士でインテリ革命家というよりは、ワイルドで実力行使派。国王処刑から1~2年後の彼だったら、あんな感じかと。
 ただ、折角ロベスピエールなのに、彼はほとんど語りませんよね。自分の理想・理念とか、役割とか、全く・・・。「フランス王国の未来は、今ここに終結している人々です。」の一言に集約されていたのは分かるけど、後は通達係と化していたし、別にロベスピエールじゃなくても良かった気がしなくも無いです。
 結論:もうちょっと出番増やしてくれ、ロベスピエールの!!!!

 ってことで、今回も書き散らすだけで終わってしまった。
本当にこの作品は・・・、すっきりしないというか、後味がよろしくないというか。
このすっきりしなさは、”単に処刑で終わるから”とか、そんなんじゃないと思うので、もう少し思い返して考えてから、4月に臨もうと思います。
 
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by otokata | 2007-02-12 17:33 | MA