マリー・アントワネット 5月18日
2007年 05月 24日
マルグリット・アルノー…笹本玲奈
ルイ・ジョゼフ…川綱治加来
ルイ・シャルル…水谷一弥
マリー・テレーズ…黒沢ともよ
と、いうわけでひと月ぶりのMAです!!
とりあえず劇場に行ってやる事といったら、色紙巡り!!新たに帝劇に登場した色紙を見物&写メることから始めました。
皆さん素敵なのですが、特に印象に残ったものをちょっと紹介。
10年後はフェルセン、20年後はオルレアン公 <桝井賢斗>
桝井君ガンバ!!是非是非実現させてください!!陰からひっそり応援してます!!
声変わりが来なくて良かった… <水谷一弥>
確かに切実だ(笑)。いつくるか分からないものね。
明日のために その一 愛。 <齊藤裕加>
是非是非主殿に更なる愛を注ぎまくってくださいませ、執事殿。
やりとげたい ここまできたら 最後(ドイツ)まで <tekkan>
意気込みのこもった見事な句です。でも、ドイツ・オリジナルキャストの中に彼が混じってたらきっとビックリします。いい意味で。
そして・・・
情 熱気 感謝 <鈴木綜馬>
千社札っぽいシールと、印が入った素敵な色紙v綜馬さんの描く”鈴”の字が可愛いv
売店も巡りましたよ。流石にDVD-BOX以外にはあまり欲しいものはなかったけど、新プログラムは購入しました。オルレアン公が写ってるのが9枚+集合写真…。それに、今フェルセン。この写りなら、2000円は安いです(財布への打撃は大だけど)。私としては、プロフィール写真がタペストリーの写真に差し変わってたらもっと嬉しかったのですが(贅沢言うな)。
“カリオストロの幸せラムネ“も、話のネタに買おうかな…、とは思ったのですが、私などがネタに買って、錬金術師や山口さんファンが買えなくなっては申し訳ないと思い、控えておきました。決して500円に怖気づいたわけじゃ…(モゾモゾ)。
そういえば、私の隣でラムネを見てたおばさんが売店の人に「これは何?」って聞いて、売店の人が「中身は普通のお店で売ってるラムネです。」って答えてたのが印象的でした。もうちょっと夢のある対応したらいいのに(笑)。
席は2階の一番後ろのブロックの一番前でした。
天井が凄く近い!!そして、後ろには誰もいない(笑)!!
いっくらなんでも人いなさ過ぎでしょう!勿体無い…。でも、お陰で身を乗り出して思う存分観られました。隣りのおじさんもそうしてた。もう片方の隣りには誰もいないし。快適快適。
前置きが長くなりました。
久しぶりのMAということで、多分感受性UPしてたと思います。
涙腺ポイントすごく多かったです。
「もう無くすものもない」、オルレアン公登場、マルグリットとアニエス再会、おばさんとマルグリットの出会い、私こそが~、DAN・DA・DA・DAN、「彼らから逃げたりしない!」もしも鍛冶屋なら
…と、こんなところ。何か、周りとずれてそうな気がしますが、まあ、気にしない。
それでいて、初めてこんなにちゃんと見渡せる席に当たったので、随分作品全体に対する印象が変わりました。ほら、今まで常時オペラグラス使わないと観難い席ばっかりだったから。
4月に感想を載っけられなかったので、メモ的な事も多いです。つか、今更な覚書?
<PROLOGUE~もう無くすものもない(リプライズ)>
自己紹介のときに、ボーちゃんが片足後ろに蹴り上げて超笑顔で自分を指差してたのが可愛くてたまりませんでした!
何か、いつもよりも見渡せたからか貧民さんの一人ひとりに目がいって、辛かったです。いつもマルグリットしか見てなかったから。繋がれ乞食の親子とか、凝視してしまったけど、あれってどうして繋がれてるんですか?はぐれないように、でしょうか??
そうそう、「どうだい、スミレだよ~♪」を聞くたびに、どうしてもツミレがフラッシュバックするのも困りものです。誰が責任とってくれるんでしょうね(笑)。
<ご覧、王妃を~なぜケーキを食べない>
「フランス貴族を選ばぬとは」で、上手花道から公爵登場!上からだと、あの白くてモフッとした髪が印象的です。出てきた瞬間、既に泣けます。ああもう、会いたかった、公爵!!愛してます←ハイハイ!!
赤ぼくろは額。遊び疲れた斑白粉がチャームポイント。王妃様に優雅にノーブルに挨拶するも、普通に無視され、肩をすくめて「やれやれ、小娘が」といった表情。ご婦人に絡まれたら突き放す。いいなぁ、冷たくされたい…。
その後ろで、齊藤執事君は皆に絡まれてます。とても可愛いですvvっていうか、執事君がどこにいるか気づいたのが、今回だったりします。一体どこまで視野狭かったんだ、私_| ̄|○
マルグリットの騒動に対しても、目を閉じて威厳たっぷりに、でも何か呆れたように「どうした」って。「何をやってるんだ、全く…」って続きそう。ちょっと疲れてそう。「お嬢さんの花を盗むような奴を、ハッハッハッ(高笑い)、この私が招くはずがない」こんなところに高笑いとか入ってましたっけ?「お客様の中には、そう、王妃様もいらっしゃるのだから」で、目をまん丸むき出しにして、シーッてポーズを取るのが気持ち悪くてステキすぎます。でも、CDで久々に高嶋公爵を聞いた後だからそう思うのかもしれませんが、歌でない会話とかは比較的普通に喋ってらっしゃいますよね。
あ、そういえば4月は暇さえあれば指輪をレースのハンカチで磨いてたのに、今回あんまりそれを見てない気がします。
王妃とマルグリットの会話も、特に興味をあらわにせずに聞いてるけど、顔だけ見るとつまらなさそうにすら見えるけど、でも片言も漏らすまいというような注意が感じられます。何を思っているんだろう、この人。
シャンパン事件後、マリーとフェルセンの間をわざわざ割って退場。王妃へのあてつけなのか、目立ちたいだけなのか、未だによく分からなかったりしますが、慌ててお辞儀する今フェルセンが可愛いので、やっぱりついついウットリ…。
<100万のキャンドル~流れ星のかなた>
MA(オルレアン公が特に目立っていない中で)好きなシーンベスト3に入る、マルグリットとアニエスの再会。笹本マルグリットは、聞こえてきた歌を一緒に口ずさんで、歌い終わってハッとしたように振り向くんですよね。この曲は各所で歌われていますが、この二人の歌うのが一番好きです。土居さんの透き通った歌声と、さっきまでどん底の目にあっていたアニエスが希望を取り戻したような表情に戻るところが大好き。
<完璧な王妃~不器用な王>
常につまらなそうな王妃様。欲しいものを手に入れて、お金の事を気にせずパーティーの指示をして、でも次の瞬間やっぱりつまらなそう。
国王は王妃が必要なものを言い立ててるときに、「はい」「はい」って、言いなりになって相槌を打ってるときから、「許して欲しい、どうか~♪」のギャップが好き。誠実な人ですよね、突然いい声になるし。でも、やっぱり気が弱いよね、不器用というより。
それと、実はチュルゴーが好きです。あの「もうよい!下がって!」って言われた後の、あの憮然と上着を整えるところが好きです。M!のサリエリといい、KENTAROさんの不機嫌そうな表情、結構好みです。
パピヨン・デ・ラ・フェルテ。パピヨンって、蝶?だったらピッタリだな~、って思いましたが。動きが軽やかで、楽しそうでヒラヒラ飛び回ってそうなところが(笑)。
<幻の黄金を求めて~お望み叶えて>
マルグリットをおばさんが見つけて助け起こすところで、グッときます。
「心の声」も、おばさんが歌うバージョンは、自分自身に問いかけてくるようで、深く心に刻まれています。要するに、おばさん、好きです。
後、口紅を無理やり引かれるところのマルグリットが可愛くてお気に入りです。
<もしも>
このナンバーの存在、忘れてた(オイ)。前のシーンの最後でいつの間にか現れてマルグリットを見つめる公爵を目撃した瞬間、思いっきり焦りました。あ、だから「もう一人のMAは~」が出てくるのね(今更)?
どうでもいいけど、公爵の仮面ってどうしてあんなにシンプルなんでしょうね。他の人のはリアルで結構怖いんですけど、彼のだけ可愛くないですか?「心は劇場」で、あの仮面の下から公爵のバリバリに睨んだ顔が垣間見えるのが、さり気にミスマッチで好きです。それに、仮面の下で口が動いてるのが何となく可愛くて、ついつい見てしまいます。
<ギロチン~そして諍い>
今回の発見!「もしも鍛冶屋ならな・・・」ってルイが言うところ。一瞬寂しそうにこのセリフを呟いた後、「ハハッ、何を言ってるんだ」って感じで微笑して首を横に振るんですね。うわ~っ、国王(涙)!!今までうっとりとこのセリフを言ってるんだとばかり思ってましたよ。まさかこんな遠い悲しい目をされていたとは!!
ギロチンの静止王・王妃・博士、まるで蝋人形みたい。微動だにしなくて怖いです。
後、「王と王妃~!」って、言い捨てて逃げるカリオストロ、意味分かりません(笑)。
オーストリア女、目覚めました。ボーちゃんの「ハイハイ~」が好きです。(何でそんな微妙なピンポイント萌えなんだ・汗)
王妃様と今フェルセン、前よりも更にしっくりきてる気がしました。諍いパートも、マリーが前みたいに感情的になるというより、「理解できない」っていうような雰囲気を感じて、ちょっと嬉しくなりました。
<私こそがふさわしい>
イントロだけで泣けるんですが、どうしたらいいんでしょうか?ああもう、本当に会いたかったよ、公爵!!とはいえ、この日はそんなにすごいことはしてない気がします。
特に覚えてる振りを書き出していくと…
「そう、この手ェ↑汚さず、抜け目なく利用する」…グーで突き出した両掌を開いて目ひん剥いて頭をそらしてうっとりと見つめる。気持ち悪くて最高(愛)!!
「くれてやれ~」で、ベンチに上る。
「負け犬共(1回目)!」ベンチの上で指を差しめぐらせる。
「勝ち抜くのは一人」で、ベンチから降りる。
「ふさわしいのは、そう私だ」ベンチ蹴っ飛ばす前に、一瞬反り返ってニタリ。つか、ベンチに憎しみでも抱いていますか?は、激しい…。
「権力は魔力だ。」…またまた両掌を上げて握るようにしてウットリ。妖しい。
「影で糸を引け、手の内見せるな」…下手方向に糸を手繰り手繰り進行。
「誰が泣こうがァン、それがどうしたゥァゥァ」前者で左に身体を傾けて、それが~で右肩回し。
前よりもインパクトは強くなかったです。でも、美しく響き渡る歌声は完璧!相変わらず悪魔的で妖しい雰囲気で素晴らしかったので、3度目だからというより、素敵振り付けが少なかったからでしょうね、きっと。
それにしても、公爵、拍手をあおる仕草長いですよ。ボーちゃんが止めてくれた時には手が思いっきり赤くなってました。愛の痛みだと思うと、嬉しかったり(阿呆)。ボーちゃんの一言「大概にしてほしいものです。」には、笑いが起きていました。
<七つの悪徳>
「もう一人のエンム・エーは知っているね?」
あれ、エンメだったっけ?これ、何語?イタリア語?絶対“ン”入ってますよね、あれ。
ボーちゃんの「権力さえ倒せる~♪」の、寝転がってバタバタやってるのが気になります(笑)。何、あのポーズは。
ちなみに、ボーちゃんアドリブパターン集。これは19日も同じでした。
本日のロアン紹介は、「妖怪あかずきんちゃん」
「王妃といえどもそう簡単に、バッバカバッバカ買えるもんじゃありません。」
ラ・モット夫人の締めのセリフは「忘れないわよ、トレビアンvv」。
トークタイムのネタは、
・半年間もずっとこうしてペラペラペラペラよく喋らせていただいてねぇ~
・暑いですね。11月からずっとこれですからね。これ暑いんですよ。衣替えしなきゃ。
・暑さには弱いんですよ。フランス人ですからね。
・あれ、いないよ、マエストロ!?
って感じの事でした。
<なんというセレモニー>
公爵、高島貴婦人(らしいですね)へのちょっかいは、手にキスでした。彼女は一瞬ウットリと失神。やっぱりモテるんですね、公爵。いいな、羨ましい(笑)。
上着の(公爵にとって)右側を開いて、ボーちゃんがそこからお金の袋を取る時、平静を装ってるのか、いつも以上に無表情で固まってるのがちょっとウケました。しかし、ご婦人方への態度とかを見た限りでは、どうも社交に励んでる様に見えないんですよね、この人(笑)。
「これぞ、ベルサイユの、ルー、ル」で、公爵が十字を切るの、知らなかった気がします。無表情なまま、唐突に。でも、リズミカルなの(笑)。
「我等が王よ、我が王妃よ。フランス王家に」までは歌いもしないし、ただ立ったまんまなんですね。「栄光あれ」で、帽子を脱ぐ時、どうしてあんなに手つきが優雅でやらしいんでしょうか…_| ̄|○普通にスッと取るんじゃなくって、こう、手首を返すように取るので、もう叫びが喉許まで出かかっちゃいましたよ。ああ、エロい。
流石にこの回は「うわ~、いっぱい~」は出ませんでした。そりゃ、あの人数じゃね。
懺悔します。マルグリットが「王妃様こそ悪魔よ!」って言うシーン、初めてオペラグラスを外して見ました。そっか、王妃様はここで崩れ折れてたのか…(遅いよ)。偏った見方が染み付いてると、実感しました。しかし、ここの公爵の恍惚とした表情、見逃すのは勿体無さ過ぎるんです!!!目をひん剥いて、両手を広げて、「いいぞ、マルグリット・アルノー!!素晴らしい!!」とでも言わんばかりのあの表情!!あれが見たいがために、結局またすぐにオペラグラス装備。仕方ないですよね。ああ、あの帽子になりたい・・・!!
<正義の鐘よ>
「派手な金遣い~」のところ、両手突き出して頭そらせて目をひん剥いて・・・。
さっきから、公爵シーンで私が好きなところを書こうとすると、何か必ず”目をひん剥いて”ってついてる気がします(笑)。しかもここ、歌いだしがすごく美しくないですか?「はでな~」って、甘くて静かな声で!!
本日のあばずれ!足をスクワットにして、両手をスススッと這わせてました。
ロアン大司教への挨拶、片手を胸に当てて跪いて、何だかここだけ違う空気流れてましたよ!?大司教様もちゃんと祝福してたし。
「この事件ではね。でも・・・」のマルグリット。何だか早くも迷ってる感じがして、いつもと違う気がしました。以前はもっと皮肉気だった気がするけど。アニエスの言葉に迷いを感じてるのも、分かりやすかったです。「お説教はやめて」が穏やかだった。何だか、回数を重ねていい感じに丸くなったのかな、って思いました。
<三部会のパレード~運命の年>
4月も川綱君だったので、馴染みのある感じです。しかし、上手いですよね。毎回すごい感心させられます。
「今まであんなに甘やかし、財産を作らせてやったというのに・・・!!」
でも、甘やかしたにしては王妃様無視してたじゃないですか。もしかして、お嫌いですか、公爵(それっぽい気はするけど)。
「金が決め手~何かが間違ってる」
洗濯女たちって、何か怖くないですか?あの照明下で、あの太鼓っぽい音を背景に一列に並んで黙々と洗い続けて・・・。ちょっと不気味です(^^;)
「さ~あどうする!稼げるぞ!」、高嶋さんのCDを聴き過ぎたからか、綜馬さんがちゃんと歌ったことにびっくりしました。ちゃんと歌うと結構高いんですね、ここのキー。綺麗でした。そりゃ、洗濯女も注目しますよ!!
「ヴァ~ルサイユへ!!」噂のヴェルサイユ発音、巻き具合とかは思ってたほどじゃなかったけど、完全に「ヴァルサイユ」になってましたよ(萌)!2回目の「ヴェルサイユへ!」は普通でしたが。
「一人6リーブル」で、右手でお金を持った執事を指し示して目を閉じて済ましてらっしゃるエガリテさんがもう麗しくて麗しくてですね・・・。あの姿だけで泣けます、いや、マジで。
でも、その後客席に下りて一人でクネクネしてる姿がどうにも気になって、マルグリットの方が見られません。いや、無理でしょう。本当に一度でも視界に入っちゃうと気になっちゃうんですってば(涙)。
「何かが間違ってる」の陛下が、好きです。今まで情けない感じだったのに、初めて国王として勇気を示したシーン。攻められてるのに、それでも国民を信じてるシーン。震えながら椅子に座って机にしがみついてるお姿を見ると、助けて差し上げたくなってしまいます。ので、それに応える王妃様も好きです。
オルレアン子様、高嶋公爵を観た直後は、綜馬さんだったらさぞ可憐な娘になるだろうな・・・と思ってたんですが、思いっきり着太りしたごつい姿になってますよね_| ̄|○歩く姿もいつもどおり堂々としていらっしゃるし。裏声は女性なんですけど・・・なんですけど・・・(苦笑)。しかも、帽子取った直後、ものすごくいい声で語りだすのでお腹がやばい具合によじれます。退場する時に口元歪めて笑うのが底知れなく怖くて、笑いが収まりますが。
「PARIS CUT パリ情報~ランバル夫人の死」
「PARIS CUT パリ情報」に関しては、またそのうちまとまって何かグダグダ記事を書くつもりです。
恐怖政治、皆が椅子を持って登場して、椅子を引きずって退場するのが何か律儀で好きです。
「今日からは市民フィリップ・エガリテと呼んでいただこう」で、右手をあげて(多分人差し指?を立てて)左手を客席側に伸ばす、やったら洒落たポーズ。何だかとっても偉そうだし、全然貴族捨て切れてない気がするけど、素敵なので良し(えらそー)!!
ヴァレンヌへの逃亡って、どうしてあんなに錬金術師殿がノリノリなのか、よく分からないです。いつにもましてウキウキしてますよね?
そして、涙腺大決壊最終兵器「もしも鍛冶屋なら」。
「ギロチン」のシーンの微笑に気づいてしまったので、いつもよりヤバかったです。
このまま、家族一緒に平和に過ごさせてあげたかった。国王になるべく生まれてしまったがために、こんなささやかな幸せも今まであまりなかったんだろうな、と思うと、もう手を差し伸べたくて仕方なくて・・・!
<我らは兄弟>
2階席で、オルレアン公が上る階段にオペラグラスを固定すると、視界に真っ先に飛び込んでくるのは生首だったりします。
ちょっとびっくりしたさ、流石に・・・。行進見えないしね。
「私の教師です!」って睨み合った後、「ヴヴッ」って唸って脅しをかける公爵。野獣ですか、あなたは。「共和国よ、永遠なれー!!」で、膝を思いっきり屈伸させてバネを使って伸び上がって両手も挙げて全身で扇動する公爵。このシーン、ものすごく活き活きしてますよね。結局この人が望んだものって、力だけだったんでしょうか?最近分からないんですよね。
<なぜあなたは王妃なのか~すべてはあなたに(リプライズ)>
今フェルセン慟哭!もう私、しつこいようですが、この人のリスみたいにまん丸な目が大好きでして、その目を潤ませて、「ああ、マリー・アントワネット・・・」なんていわれた日にはもう・・・(涙)!!絶望の最中なのに、この人の目って、本当にキラキラしてるんですよ。綜馬さんじゃないけど、「フェルセン頑張れー!!」って、思いました。
「ILLUSION - あるいは希望-」。このナンバーの存在をすっかり忘れていたので、何かビックリしましたよ。正直、苦手です。そういえば、最初のうち何かで「ボーマルシェが脚本を書き、カリオストロが演出する」って聞いた事あったけど、あれってオフィシャルだったっけ?カリオストロでさえ止められない事態って、すごいなーと。ボーちゃんも狂うのは想定内だったんじゃないかなーと。いや、それだけです。特に深い意味はありません。
王妃とフェルセンの再会。もはや諦念からか笑みすら浮かべて「空の上で会いましょう」という王妃様が痛々しくてしょうがありません。けど、あんなにさっぱりした顔でそんな事いわれたら、もう何を言っても無駄って、分かってしまいますよね。どちらの気持ちになっても、やりきれないです。振り絞るような「私の事は忘れて」も、当分忘れられそうにありません。
<王子を引き離せ~自由>
何で「王子を引き離せ」で公爵が出てくるのかいまひとつ分からないんですけど、結局公爵は王妃の破滅を見たかったんでしょうか?ああもう、本当にこの人が一番分からない。
でも、そうだとしたら一番端的な理由は「オーストリアの血筋だ」なのかな?もっと屈折した理由とかありそうな気もするけど、どうしてそこまで王妃を憎んでるのか分からないんですよね。陥れて権力を手にするだけなら、何もいちいち王妃の不幸を見る度にあんな悪魔的な笑いを浮かべないと思うし。もう彼女には、自分とは違って何の力もないんだから。要再考っと。
無音の瞬間。泣き崩れた後、裁判に移り変わる時にピンスポットを浴びて起き上がる王妃。すっごく自分が緊張するのが分かりました。
今まで何も言わず、ただじっとなりゆきを見守っていたロベスピエール。「告発しよう!今他の罪で」の時にエベールに視線を移した以外は、殆ど動きもなかったはず。
その彼が、ゆっくりと指を下ろし、「誰よりも罪は重い!」と宣告するシーン。あれが全ての判決を担っているような気がします。彼の一言が、最後の死の宣告。マルグリットが喚いて、エベールがゴリ押しして、民衆が騒ぎ立てる中、ただ一つ通り渡る声。重みがあって、力強くて、何が何でも覆せないような。あの瞬間が、ものすごく好きです。
王妃の処刑。すっごく今更な事を言うけど、あの青い滑り台が今でも気に入らないんですよね。大阪で見たときは脱力したし、今でも正直あの滑り台を見ると緊張感薄れるというjか・・・。照明の加減で、マリーの照明の白と、赤い影と合わせて三色旗になるのは分かったんですけど、でもあの滑り台だけは・・・(しつこい)。せめてあの滑り台を渡って奥に退場して、ギロチンの音とかじゃダメだったんでしょうか。
王妃処刑後のそれぞれ。
「直接手を下したわけじゃないはずなのに、自分の手が汚れてる気がする」という、山路さんのインタビューを聞いた後なので、真っ先にボーちゃんをチェック!すると、どうにも渋い、やるせない表情をしていました。
一方、同じ旋律を歌う公爵は、もう狂喜最高潮。「自由とは力!」この人が王になったら、もしかして桐●操さんの研究対象になるような治世になったんだろうな・・・という気がしてきました。
ロベスピエールさん、相変わらず絶叫していますが、何を叫んでいるのか聞き取れないのが辛いところです。
一番傍で処刑を見届けたマルグリット。この子が一番辛いんでしょうね。信じた道の末路。こんなはずじゃなかったというところまで、革命は暴走してしまったのですから。でも、この結末の後を考えると、彼女のこれからが一番気になります。大丈夫なんでしょうか、マルグリット。
by otokata
| 2007-05-24 00:52
| MA