コロコロと興味の対象が移り行く音方による、日々の熱い物を綴ってみた日記。   ※アダルト・商業系サイトやここの記事とあまりにもかけ離れたTBやコメントは削除させて頂いています。悪しからずご了承下さい。


by otokata
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

『宝塚BOYS』を観てきました。


 観てきました~。

 芸文中ホールは『ブルックリン・ボーイ』以来でしたが、やっぱり1階H列センター付近は良席でした。なぜなら、A列からしばらくは舞台より下に席があり、途中から段差がついていくのですが、H列は丁度役者さんと目の高さが同じくらいだったんですよね。それでいてセンターなので、とても快適に観る事が出来ましたv段差も結構大きかったから、視界も良好でしたし。
 
 あ、でも、そんな席にいたものですから、百面相がバッチリ見えてしまっていたかもしれない・・・(でた、自意識過剰・笑)。

 それはさておき、『宝塚BOYS』です。
内容は、「終戦直後に、宝塚歌劇団に男子部が設立され、そこに集った男子たちの物語」なのですが、歌劇団生徒やファンからの反対やいやがらせ、ようやくついた役は馬の足や陰コーラス、団員の発病など、数々の試練が襲い掛かり、それでも健気に頑張りぬくものの、9年後に解散を迎えてしまう・・・という、ちょっと切ない青春群像劇?です。
 男子部を陰で支える掃除や下宿のおばさんのキミちゃん(初風淳さん)、男子部の世話役の池田さん(山路和弘さん)が、脇を固め、ドタバタ奮闘劇は進んでいきました。

 もう、笑い泣きの連続で、すっごく面白かったです。とってもノリがいいし、かと言って面白いだけじゃなくて彼らの迷い、憤り、焦り、それでも舞台に立ちたいという夢がひしひし伝わってきて、胸に迫るものがありました。
 男子部を応援したい気持ちと、「でもやっぱり宝塚に男性は・・・」という気持ちでちょっと複雑だったのですが、最後の方の幻想のレビューはとっても楽しめました。割り切っちゃうとこういうのも楽しいものですね。
 特に、吉野圭吾さんのダンスはもう最高で、バレエも美しくて、ボレロ(だっけ?)のところとかは本当に凛々しくて、何だか里心がついちゃいました。(里心=シカネーダー・爆。いけないいけない、M!は行かないんだってば!!)初めて岡アンジョルラスを見た瞬間、「男役さんみたい・・・」って思いましたが、圭吾さんを観たときもちょっとそう思いました。バトン捌きが美しいのなんのって・・・。
 あのレビューシーン、客席の手拍子とかすごく一体感があったのですが、ある意味ご当地兵庫特有なんでしょうか?それとも、他の場所でもこんな感じだったのでしょうか?何だか、宝塚慣れした空気を感じました。気のせい・・・?


 あ、でもあのレビューシーン、ちょっと羽がひんそ・・・(以下自粛)。

 BOYSの皆さんは、圭吾さん以外ほぼ全員知らなかったのですが、本当個性豊かなメンバーで、おもちゃ箱みたいで楽しかったです。どうしてこのメンバーが採用されたのか、ちょっと謎なところもありましたが、最終的に打ち解けて雰囲気が変わっていくのも微笑ましかったです。

 初風さんのキミちゃんは、演技をするところがあるのですが、かつての娘役さんだった頃の空気になられて、これまたびっくり!ビデオで見たアントワネットを思い出しました。最後に歌う「すみれの花咲く頃」も、とてもお上手でした!!

 山路さんは羽こそ背負いませんでしたが(ちょっと残念)、男子部と上層部の間で板ばさみになるお世話役を見事に演じていらっしゃいました。最初はちょっと何を考えているのか分からなかったのですが、登場するたびに何だかあったか味を感じたので、キミちゃんに言われるまでも無く、男子部に心を傾けてるんだろうな・・・、と思いました。まあ、男子部が傷心のときでも「妻と子が待つ家庭」に帰っちゃうわけですが。
 彼は男子部から見たら会社側の人間ですし、実際養うべき家族をもっている以上会社の意向には背けないし、板ばさみになりながらも必死に自分の夢をかけて戦っている人で、立場は違えど、紛れも無くBOYSの一員だったと思います。
 解散を告げる最後のシーン、しばらくずっと笑ってるんですが、諦めが漂った寂しそうな、もう笑うしかないような、そんな表情をされていて、涙腺蛇口にきました。部屋に入ってくるまでの歩き方も、「あ、遂にその時が来たな」って分かるような、迷いのあるような歩き方をされていて、部屋を出て行こうとするときも背中が寂しくて、「池田さん~(T□T)」って叫びそうでした(やめれ)。

 あ、後、お互いのことをよく知っている(ことが後で分かる)キミちゃんと池田さんが廊下ですれ違ってお辞儀をしているシーンが妙に心に残ったのですが、プログラムを見たらお二人もちょっと意識されてるみたいで、おおっ!って思いました。

 最後のカーテンコール、めっちゃくちゃ熱かったです。客席総立ちで、BOYS揃って正座で「ありがとうございました!」って(笑)。私も拍手で肩と腕が痛いです。これでビリー隊長についていけるのか、ちょっと疑わしくなりました(まだ入隊してないけど)。

 3時間、まさに夢のような時間でした。迷った末に取ったチケットでしたが、行って大正解だったと思います。しかも、あんな良席・・・。きっとキャンセルか何かだったんでしょうね、うん。
 あとは、上製本のパンフを読みながら(最ろから4P目の山路さんのお写真、可愛すぎ!!)、予約したDVDを楽しみに待とうと思います(マウスパッドGETw)






 突然ですが、私が初めて宝塚を観たのは、小学校3年生の時でした。当時は何だかよく分からなかったけれど、親がチケットも取ってくれたし、その後も何度か宝塚に連れて行ってもらったり、『花の指定席』(昔関西テレビでやってた宝塚の放送)を観たりと、ごく自然に宝塚に親しんできました。

 そんな私が、それ以降初めて宝塚以外で観た作品は、東宝ミュージカルの『サウンド・オブ・ミュージック』。いつだったんだろう?マリアは大地真央さんで、トラップ大佐が若林豪さんだったこと、尾藤イサオさんが出演されていた以外に詳しい事は忘れてしまったけれど、それを観たとき、ものすごく違和感を感じた事は覚えています。宝塚の空気に慣れると、男性が舞台にいるというのがすごく異質な感じがしました。それは、次に観た『王様と私』(一路さんと高嶋アニキ様)でも同じだったと思います。『エリザベート』を観た頃には、流石に慣れましたが。

 『宝塚BOYS』を観ていて、泣いたり笑ったりする中でずっと感じていたのは、憧れの宝塚大劇場の舞台に立とうと、中々報われなくても必死に努力する男子部を精一杯応援したい気持ち。だけど、実際に宝塚の舞台に、実際に男性が立つかもしれなくなったら、私も反対するだろうな、という、また相反する複雑な思いでした。

 「結局ここは宝塚だったということだ。男には居心地の悪い場所だったんだ。」

 と、いうような池田さんの最後のセリフがありましたが、確実に宝塚は男性が入ると異質なものになりますよね。”女性だけの劇団”というのが、宝塚の宝塚たる所以なのですから。確かに90年の歴史の中に、男子部の方はいらっしゃったけれども、その方々が在団していた事も含めて宝塚ではあるけれども、これからもしそんな話が出たとして、私は男性のいる宝塚は観たくないな、と思います。

 ほとんど宝塚しか知らなかった子どもの頃に、男性がいる舞台を見たときに感じた違和感。宝塚がいかに特殊な空間だったのかという事を再認識した瞬間。私は、あの特殊な空間が大好きです。大劇場にいると故郷に帰ってきた気がするし、女性だけの華やかで奥深い世界を観ていると、ホッとします。あのお芝居やショーに、男性はいて欲しくないです。
 
 だから、BOYSの頑張る皆さんを見ていて、ちょっと「ごめんね。」な気持ちになりました。
同時に、いつも当たり前のように見ている宝塚歌劇団を少し見直した気がしました。
やっぱり宝塚は宝塚なんだな、と。
[PR]
by otokata | 2007-07-08 23:33 | 舞台・役者さん