コロコロと興味の対象が移り行く音方による、日々の熱い物を綴ってみた日記。   ※アダルト・商業系サイトやここの記事とあまりにもかけ離れたTBやコメントは削除させて頂いています。悪しからずご了承下さい。


by otokata
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カテゴリ:ノートルダム・ド・パリ( 4 )

ノートルダムの鐘Ⅱ


 久々に『ノートルダムの鐘Ⅱ』を観ました。
サイト開いている時にはボロクソ言ってた気がするけど、こう、レミゼ欠乏症及び綜馬さん欠乏症の反動で、久々に手を出してしまいました。全体的な印象はやっぱり変わってないけど、今更ながらキャストのマジックに気がつきました。

 と、いうことで久々の突発的ユゴー作品語り第6弾は『ノートルダムの鐘Ⅱ』にします。

 『ノートルダムの鐘Ⅱ』

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発売・・・2002年4月20日
キャスト・・・ ユーゴ/ジェーソン・アレキサンダー(治田敦)
        マデリン/ジェニファー・ラブ・ヒューイット(宮沢りえ)
        カジモド/トム・ハルス(小森創介)
        クロパン/ポール・キャンデル(内田直哉)
        ヴィクトル/チャールズ・キンブロー(今井清隆)
        フィーバス/ケビン・クライン(鈴木綜馬)
        サルーシュ/マイケル・マッキーン(竹中直人)
        エスメラルダ/デミ・ムーア(高野麗)
         ゼファー/ハーレイ・ジョエル・オスメント(村田貴輝)
         ラヴァーン/メアリー・ウィックス(京田尚子)



 ここの文章を書こうと思ってアマゾンで検索した際、この文章を見つけて呆然としました。

内容(「VIDEO INSIDER JAPAN」データベースより)
前作『ノートルダムの鐘』の原作者、V・ユーゴーの生誕200周年を記念して製作されたOVA。ノートルダム寺院の鐘つき男カジモドの恋と冒険を描く。


 ああ、ユゴー様生誕を記念したのね。そうですか・・・。

ユゴー氏、怒ってなきゃいいけど(汗)


 言うまでもないことですけど、この作品はディズニーの長編映画『ノートルダムの鐘』の続編です。私はあの作品に続編は要らないと思うんですけど、この作品は音方的記念作品でもあります。
なぜなら・・・

『ノートルダムの鐘Ⅱ』を観て、フロローへの愛に気づく。
         ↓
『ノートルダムの鐘』にハマる
         ↓
ヴィクトル・ユゴーを意識する
         ↓
最終的に『レ・ミゼラブル』にたどり着く。


という風に、全ての出発点でした。そういう意味では感謝しているのですが・・・、やっぱり前作に比べるとあんまり好きじゃないのも確かです。
 ユゴーの原作からほぼ完全に離れたオリジナル作で、”カジモドのための続編”だそうです。元々ファン・フィクション的な作品なのですね。
 いずれにせよ、前作だけでも十分です。内容が子供向けなので、比較するのもおかしいのかもしれませんが、映像も音楽も拍子抜けするようなものになっていて、前作でファンになった人は正直がっかりしてしまう可能性が高いと思います。おかげで、大好きなキャラクター達なのに、いまひとつ感情移入が出来なくて苦しみました。
 あ、でも、前作がハッピーエンドじゃないことにご不満な方には、待望の続編といった感じなのでしょうね。

 発売当初は声優陣の豪華さが話題になりました。
サルーシュに竹中直人氏、マデリンに宮沢りえさんと、確かに豪華。でも私としては、再び劇団四季の面々が当ててくれる方が良かったのですが・・・。

 今だから分かる個人的に美味しい面としては、2人のアンジョルラス2人のジャベール!!

初代アンジョルラスの内田氏と、何の役をやってるかはわからないけど出演していた岸祐二さん!!
 一方、四季を退団したゆえに今作も出演している、元ジャベールの今井氏と現ジャベールの綜馬さん!!

 ・・・おいしい。やっぱりこれはおいしい。

 内田さんは、光枝さんの跡をしっかり引き継いで、クロパンという人物像を損なわないように上手く演じていらっしゃいます。前回同様、幕開けはクロパンの歌なので、彼がしっかり世界に引き込まないといけませんものね。その辺は大丈夫です。・・・冒頭は画質の悪さにショックを受けて、立ち直るのが大変なシーンなので、余計大変です。
 ガーゴイル・トリオは今回もカジモドをサポート?しつつ、しっかりナンバーをもらって活躍しています。今井さんや治田さんがいるので、歌わないと確かに勿体無い。ちなみに生誕記念作品だからか、スタッフロールではユーゴーの名前が一番先に来ています。
 そして綜馬さん!何かすっごく可愛いんですけど、絵の質が落ちたからか、フィーバスが美形に見えません(涙)!!仕方ないので目をつぶって聞いています。お気に入りのセリフはこちら。
 「まいったよ、アキレス。みんなが僕に怒ってる。これで何度目だろう?・・・数えるな。」

 ヘタレきってます。まいったのはこっちですよ、全く・・・。
あなたさえ出ていなければ、多分もう二度とこの作品に手出ししなかったろうに・・・。

 結論として、豪華声優陣に興味のある人はレンタルする価値があると思います。
だけど、話のスケールもクォリティも前作と比べるとかなり落ちるので、あまり期待し過ぎないことをオススメします。
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by otokata | 2006-03-28 23:15 | ノートルダム・ド・パリ

ノートルダム

 突発的ユゴー系語り第5弾は、『ノートルダム』にしようと思います。
いえ、最近本を読むだけで一日が過ぎるので、ネタがない・・・。

 今回、ちょっとサイトを開いてた頃の再録チックな文章になってるけど、お許しを。
(『ノートルダムの鐘』の時もそうだったしな。)


『ノートルダム』

製作・・・1997年/アメリカ
監督・・・ピーター・メダック
キャスト・・・カジモド/マンディ・パティンキン
        フロロ/リチャード・ハリス
        エスメラルダ/サルマ・ハエック
備考・・・TVドラマ

 ノートルダム系の中では、つい最近の作品です。1939年版はディズニーに影響を与えているように見えましたが、こちらは逆にディズニー版から影響を受けているような気がします。キャストも皆適役です。全体的に良くまとまっているし、映像も綺麗でとても見やすい作品です。
 話の筋はやっぱり原作と違う点がありますが、映像も他の作品よりは綺麗なので(新しいし)とっつきやすく、ノートルダム初心者の方にオススメです。

あ、今更ですが、ネタバレ含みます。

 この映画はフェビュスが出てきません。代わりにグランゴアールが彼の分まで活躍します。ヤギに現を抜かすようなヤツではなく、純愛キャラとしてエスメラルダとの愛を貫きます。エスメラルダは綺麗です、本当に。フロロがよからぬ感情(失礼)を起こしても無理は無いように思えます。

 リチャード・ハリスのフロロ、とてもじゃないけどダンブルドア校長と同一人物とは思えない・・・(汗)。しかも、私がこれを観た直後にお亡くなりになった、ちょっと哀しい思い出付き。
彼の葛藤は、とても生々しいです。最初は自らに鞭打ちをしたりして情欲を静めようとするのに、それでも抑えられなくなると、箍が外れたように行動します。ラストには、苦痛に満ちた胸のうちをカジモドに語りますが、それが本当に聖職者としては許されないような内容なんです。彼としては懸命に抑圧しようとしたのに、それが出来なかった苦しみがありありと伝わってきます。ただ、それまでは静か過ぎて狂気がほとんど目につきません。それゆえ、多少何を考えているのか分からない感じがします。
 変更部分にはどうも解せないのがあって、印刷術を巡って大臣と意見が対立し、その人を刺殺するところがそうです。原作なら、嫉妬に狂ったフュビュスを刺すところ、彼は政敵を殺害。そして、よりにもよってエスメラルダの短剣を残していくんです。汚いですね、こっちのフロロ。まだフュビュスなら彼女が罪を擦り付けられてもまだ分かるけど、何でいきなりエスメラルダが大臣を殺す必要があるんでしょう?しかもフロロはそれで自分の意見を国王に重用されているから余計腹黒く見えます(半分はそのために殺したんだから当然だけど)。
あ、ちなみにフロロのビジュアル、完全丸坊主です(苦笑)。その点は原作に忠実かも?

 カジモドは純粋です。いえ、どの作品でも大抵はそうですが。このカジモドの一味違う点は、学があるところでしょうか。本も読むし、結構知的。最後はフロロに真実を話すように説得(脅迫?)して話させる所までいきます。腕力だけじゃなくて繊細ながらどこか精神も強いところがあるみたいです。フロロの告白を聞いて「ご主人様はお気の毒だ。だけど、あの子は・・・」みたいなことを言うのを見ると、ついグッときてしまいます(その割にはセリフうろ覚えですけど)。
 
 フロロとの闘い(?)で負傷したカジモド。「命が去っていく・・・」と呟き、エスメラルダとグランゴアール(どうでもいいけど、この名前を打っているとグランテールを思い出す)、そして彼らが鳴らす鐘の音に囲まれながら息絶えるシーンは感動的です。
(そしてこれもどこかレミゼを思い出させます)。
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by otokata | 2006-02-06 21:15 | ノートルダム・ド・パリ

ノートルダムの鐘


ノートルダムの鐘

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製作・・・1996年/アメリカ
監督・・・ゲイリー・トゥルースディル
キャスト・・・ カジモド/トム・ハルス(石丸幹二)
        エスメラルダ/デミ・ムーア(保坂知寿)
            (歌・イジ・モーレンハウアー)
        フロロー/トニー・ジェイ(日下武史/歌・村俊英)
        フィーバス/ケビン・クライン(芥川英司/現・鈴木綜馬)
        クロパン/ポール・キャンデル(光枝明彦)

 突発的ユゴー語り第3弾は、ディズニー映画のノートルダムです。
前に地上波放送もしていたし、ディズニー映画だから有名だと思っていたけれど、私の周りでこの作品を見たという人は、少ないです。

 この作品と『ムーラン』、『ポカホンタス』は、”ロマンス三部作”と呼ばれているそうです。
ロマンスといっても、恋愛が主流ではないし、この作品はディズニー映画の中でも異色で、扱いも他の作品に比べて地味です。だから知ってる人が少ない・・・(泣)。

 これはとにかく映像が綺麗です。冒頭に鐘の音と共に映し出される壮大な寺院は、雲をつきぬけ、この世のものではないような神聖さを帯びています。(こんなに大きいのか?というツッコミはなしです)比べる必要もないけど、この後発売の2なんかとは雲泥の差です。

 それに、音楽

・クロパンが歌う導入の『ノートルダムの鐘』
・カジモドが外の世界で過ごすことを夢見て歌う『僕の願い』
・クロパンと民衆がお祭り騒ぎで歌う『トプシー・ターヴィー』
・エスメラルダが祈りを込めて歌う『ゴッド ヘルプ』
・カジモドとフロローがそれぞれエスメラルダへの想いを歌う『天使が僕に/罪の炎』
・石像トリオがカジモドを励ます『ガイ・ライク・ユー』
・荒くれジプシーたちの歌う『奇跡の法廷』
・クレジットで流れる『サム・ディ』

など、素晴らしいナンバーの数々!
ミュージカル好きの人には特にオススメです!現に海外では舞台化しているみたいです。(観たい・・・。)

 中世パリの雰囲気も、とてもよく出ています。建物や人々の様子が、美麗な映像で映し出されます。
 扱っているテーマは重いけど、暗くならずに見事に表現できていると思います。さすがディズニー!かなり見直しました。

 吹き替えは劇団四季で、オリジナルに劣らず素敵です。ただ、フロローの声が、慣れると日下さんと村さんはかなり声質が違うように聞こえます。そこがちょっと痛い・・・かな?

 余談ですが、この作品の吹き替えではフィーバスの鈴木さんとヴィクトルの今井さんとで、ミュージカル版レミゼのジャヴェールが二人も出ていることになりますね♪何だかちょっと嬉しいです(今井さんは現在はヴァルジャンですが)。
 原作とは結構かけ離れていますが、オススメの作品です!

 私はこの作品をWOWOWで観るまで、ユゴーの作品を全く知りませんでした。
まあ、『ノートルダムの鐘』はラストはハッピーエンドになっていたり、フィーバスが誠実な英雄になっていたり、グランゴアールが出てこなかったり、フロロが判事だったりと、原作と違う箇所や重大な変更点は多々あるのですが、ベースは紛れもなく『ノートルダム・ド・パリ』です。
 この作品にハマッてから、他のノートルダム映画や、原作の『ノートルダム・ド・パリ』、そして昨日書いた様に『レ・ミゼラブル』や『93年』などにたどり着きました。
 私の中では全てのきっかけになった作品です。

 さて、この作品の中で私が特に心を惹かれたのは、悪役のフロローです。

 自分の行っていること、すなわちジプシーを排除することが正義だという信念を持ち、それを狂信する故に人を傷つけても痛くも痒くもないような怖い役です。最初で最後であろう良心の呵責からカジモドを養育し、ノートルダム寺院の中に閉じ込めて「世の中は悪で、ここだけが安全だ」と言い聞かせます。性格真っ黒。
 ジプシーに恋焦がれ、狂気を帯び、崩壊して行く姿は恐ろしいものがあります。
そんなフロローが、今まで自分が悪とみなしてきたなかったエスメラルダを愛する。
 「自分は悪くない。悪いのは私をたぶらかしたあの魔女なのだ。」と、燃え上がる欲望や歪んだ愛を歌いあげる『罪の炎』のシーンは、圧巻です。
 今までのヴィランズにはない生々しさや、救いようの無い禍々しさ、けれどもそれゆえの哀しさを背負った、ディズニー史上異色の悪役です。

 その存在感の大きさが、カジモドの宿命と相まって、ノートルダムを他のディズニー作品とはかなり違う雰囲気のものにしているのだと思います。
 私的にはノートルダムの鐘=影の主役はフロロー、という図式が出来上がっています(コラ)。

 エスメラルダは、強く優しく、自由奔放で、私的ディズニー歴代ヒロインNo1です(ちなみに2はジャスミン)。カジモド、フィーバス、フロローと、三人の男性が想いを寄せるのも十二分に納得できます。憧れの女性です。
 フィーバスは、格好いいですね。誠実で勇敢な人になっています。原作の彼に映画の彼が出会ったなら、原作の彼を一刀両断にしてしまいそうなほどです(よく分からないシチュエーション)。愛馬アキレスとのコンビネーションも楽しいです。
 狂言回しのクロパンはオリジナルも吹き替えも最高です!歌は上手いし、味はあるし、クルクル動いて楽しいし、カラフルだし、腹話術の人形は可愛いし・・・。原作のように粗野ではありませんが、これはこれで大好きです。

 これらの個性豊かなキャラクターが繰り広げる世界は、ユゴーが描いた『ノートルダム・ド・パリ』の世界に比べると、少々明るすぎるかもしれません。フロロが元々は清廉潔白な原作に比べると、彼の主張は自己中心的過ぎるし、悲惨さも敵わないかもしれない。カジモドに石像の友人や、同志となるフィーバスがいるから、彼の孤独も伝わりにくいかもしれない。エスメラルダは原作より遥かに芯が強く、悲劇の女性という感じではない(そして死なない)。フィーバスに至っては善人。
 だけど、この作品はディズニーの他の作品のように綺麗事だけでは終わりません。
エスメラルダはフィーバスと結ばれ、カジモドは友人達を祝福する。
恋は実らなかったけれども、カジモドがようやく日の光の下に出てスタートを切ることが出来た。
全てが順調というわけにはいかなかったけれども、これからが始まり。
明るく未来が開かれた終わり方で、とても好感が持てました。
 
 とてもいい作品です。だからこそ、続編は出さないで欲しかった・・・。
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by otokata | 2006-01-10 19:18 | ノートルダム・ド・パリ
 とっても今更ですが、あけましておめでとうございます!
ネット落ちしまくっている間、梅田芸術劇場に通ってレミゼ狂い再発していた音方です。

 折角レミゼ狂いに戻ったので、サイトをやってた時のように、またユゴー系作品のレビューとかやっちゃおうと思い始めて、戻ってまいりました。
(誰が見るんだ、誰が・・・)
観劇日記も書こうと思ったのですが・・・、タイミングを外しちゃったので、次からにします。
今期・・・、今ジャヴェールにおかしいくらいハマってしまいました。ヤバイヤバイ。
去年のレミコン時からお気に入りですが、熱っぽくて人間臭さが強い彼に完全に魅せられています。


 さてさて、今回ようやく観る事ができた『ノートルダムのせむし男』(1939年)から書こうと思っています。

『ノートルダムのせむし男』
製作・・・1939年/アメリカ
監督・・・ウィリアム・ディターレ
キャスト・・・カジモド/チャールズ・ロートン
        エスメラルダ/モーリン・オハラ
        グランゴアル/エドモンド・オブライエン
        ジャン・フロロ/セドリック・ハードウィック
       
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 これは母から「モーリン・オハラが素晴らしく綺麗だった。」 と聞かされたときから、是非とも見たいと思っていたのですが、『水野晴郎のDVDで観る世界名作映画』シリーズとして500円で売り出されていたので、嬉々として買っちゃったものです。ワーイ♪

 映画の導入は、印刷機の話。
原作だと、「ああ、これがあれを滅ぼすだろう!」と、ストーリーに関わりはあまりないけれども重要な箇所です。
(ちなみに、これ=印刷機で刷られた本、あれ=ノートルダム寺院)
印刷術が重要な鍵を握る点では、1997年『ノートルダム』と同じですが、向こうとは全く使われ方が違います。こちらはグランゴアルがフル活用。フロロが印刷機に反対した時に、これがどれだけ大きな影響力をもたらすか、ということを言うのですが、それがラストシーンの方に結びつくので説得力があります。


 この映画の最重要ポイントは、やっぱりフロロの格好良さかと(こんなことしか言えないのか)!
 もうね、すごいんですよ!ディズニー映画のフロローはここから来たんでしょうね、多分。
黒尽くめでヒラヒラのついた(音方はこのヒラヒラがとても好き!)つばの広い帽子、ちょっとジャヴェールにも通じるような長いコート(・・・って感じの)で、颯爽と馬に乗る姿は、一見しただけで惚れられます!!! 
チャームポイントとして、手に悪魔の印があるらしいです。オイオイ・・・。
 冷静で冷酷、あまり表情を表に出すタイプではないけれど、エスメラルダに愛を告白する時はガラっと人相が変わります。苦しそうに迫り、フィーバスを殺害してしまい、兄に救いを求めるものの、受け入れられないと知るや否や、再び冷酷な瞳に。彼の本性が垣間見えます。

 けれど、さりげに動物好きなんて設定がある辺りは、かなりかわいいです。猫が特にお気に入りのよう。

 今回、彼は副司教とかではありません。ディズニー版と同じように、裁判長です。
大司教なのは彼の兄、クロード・フロロです。普通はクロードがエスメラルダに恋をするのですが、この作品でその役をあてられたのは弟のジャンの方。そこだけは1923年版と同じ。
  でも、23年版のジャンが独善的な性格だけに留まっていたのに対し、こちらのジャンは、悪魔的思考の持ち主である上に、
「私を誘惑した罪だけで死に値する。」
などとどこかの判事を彷彿とさせるセリフを吐きます。聖職者であると言うディズニー版の自負と同じように、この映画の彼は貴族である誇りと、やっぱり独善的ではあるのですが潔癖な正義感があるようです。
 とはいえ、兄の「殺人は死を持って償うしかない」という言葉を聞いて、「ならばあの女は死ぬべきだ。私を誘惑した罪は死に値する。」などと言う辺り、横暴極まりないですが。

 「聖職者でありながら邪悪なフロロ、障害を持ち醜いが純粋なカジモドの対比が~(うろ覚え)」
と、原作にありましたが、このノートルダムはどちらかというと、清らかな兄と邪悪な弟、
教会権力と法の権力の対比の方が印象に残る気がします。

 彼の兄、クロード・フロロは慈悲深い性格で、敬虔な聖職者。エスメラルダの一件で、弟のジャンと対立することになるのですが、教会でのことに対しては権力を持っていても、法においては弟にかなわないため、少々歯がゆそう。

 そこで登場するのは、ルイ11世!!
やたらと出番の多い王様です。クロードは彼に力を借りてジャンに対抗するのです。
寛容で国民を愛し、フロロ兄弟をいたく信頼しているお方。
親しみやすそうな容貌のおじい様です。素晴らしい!
進歩を好んで印刷術の発展を喜び、コロンブスに資金援助してやりたい、なんて言っています。
フロロ兄弟がフィーバス殺害の真相を知っているのをみて、「二人して隠し事か?」なんて拗ねたように問い詰めるところは、ちょっとツボでした。


 それから、エスメラルダ!!母から聞いていた通り、もうエスメラルダの美しいこと!!
洗練されたような綺麗さで、あんまり野性味はなく、ジプシーと言われるとちょっと戸惑ってしまうけど、多くの男性が夢中になるのはすっごくよく分かりました。
 もっともフィーバスは、死んでしまう以外は原作どおりの奴で、さしてエスメラルダを愛していないようでしたが。
 最初のうちはカジモドを恐れて逃げ回っていたけど、水を与えるシーンや、助けてもらった後の哀れみを含んだ目はそれはもう綺麗でした。
大きな目をキラキラさせながら、
「それなら、あなたの中に人を愛する心もきっとあるはず。目をみればわかる。」
なんて言われた日には、そりゃフロロも狂っちゃいますって。

 そんなエスメラルダの意中の人、最初はフィーバスでしたが、「彼は私を愛してなんかいなかった」と、自分を大切にしてくれるグランゴアルに打ち明けます。彼とは原作どおり同情の結婚だったけれど、「それなら親友になろう」と、言い、自分のことを助けようと一生懸命になるグランゴアルを大切に想うようになります。
 その彼がもう、格好いいのなんのって!
ペンでパリ市民を目覚めさせ、エスメラルダを救おうとクロペンと共に立ち上がります。
もっとも、やり方の違いから行き違いが生じ、クロペン(字幕通りに書いていますが、クロパンの方がなれてるので、ちょっと違和感)が無念の死を遂げてしまいます。なかなかの豪傑で、人を殺すのに抵抗がない割には、結構情け深そうな親方だったので残念。

 さて、肝心のカジモド。1939年ですよね?メイク、最初は本気で怖かったです。
何考えてるかさっぱり分からないし。だけど、エスメラルダに恋をして、時間もわきまえずにガンガン鐘を鳴らし始めた頃から何だかカワイイやつに見えてきました。
誰にも止められない暴走は、ジャン・フロロだけが止められます(笑)。
耳が聞こえないので、手話でエスメラルダと会話するのが、何だかちょっとツボ。
ラストの、「いっそ石になれたら幸せなのに」は、不憫でなりませんでした。

 
 と、当分こんな感じで求められてもいないレビューでも書いていこうかな、と思っています。
対象はレミゼ&ノートルダムで。まだ見てないビデオやDVDもあるし、丁度いいかと。
ちなみに今年の大きな目標は「有言実行&自立」なので、しばらく続けられたらいいな。

 今年はあんまり消えずに頑張りたいです・・・。(自信はないけど)
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by otokata | 2006-01-08 21:46 | ノートルダム・ド・パリ