コロコロと興味の対象が移り行く音方による、日々の熱い物を綴ってみた日記。   ※アダルト・商業系サイトやここの記事とあまりにもかけ離れたTBやコメントは削除させて頂いています。悪しからずご了承下さい。


by otokata
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カテゴリ:レ・ミゼラブル 映画版( 8 )


 レミゼのアンサンブル、扮装写真が出てますね。もう松原フイイが楽しみで楽しみで♪
彼の「No Moon」は多分一生忘れないかと!まさか衝突前に、いきなりアンサンブルの一人があんな大ソロ歌いだすとは思わなかった驚きと、それがうまくてめっちゃ好みの声だった驚き・・・。ああ、もう一度タイタニック観たい。

 オーディエンス募集も、「平日に東京まで行けるか!!」なんて切れてる間に終わっちゃってますし、アニメはもう観るの諦めてDVD待ちしてますし(でも、近日発売だからあとちょっと)、公式ブログの更新も早い早い。
 私はと言えば、未だにどの日に行くか決まってません(汗)。「とりあえずその前にMAだろう」、と思い、錦織健のリサイタルを諦めて、チケット代袋に「東京宿泊費」と書く事から始めました。白塗り綜馬さんと青春まっしぐらな今フェルゼンが楽しみ・・・♪ああ、早く『幸福の王子』の感想も書かねば・・・!!

 って、ドラマはどうした、私。

第4回目
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by otokata | 2007-02-26 22:57 | レ・ミゼラブル 映画版
<第3回>

・相変わらず親切に、2回分のあらすじを1分15秒で紹介。出来るものなんだな。
 これから私も人にレミゼを紹介する時、せめて3分以内で出来るように練習・・・って、意味なさそう。

あんまり長いから、続きはこちらへ
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by otokata | 2007-02-24 19:13 | レ・ミゼラブル 映画版
 <第2回>

・前回までのあらすじを、ぶんちゃっちゃっ♪とナレーションでお送りします。
・つか、50分程の内容を2分に縮めるとは・・・。やるな、ぶんちゃっちゃっ♪!!

と、いうわけで第2回の内容はこちら。
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by otokata | 2007-02-24 16:52 | レ・ミゼラブル 映画版

 <第一回目>

・司教様がいかにいい人か。現議員と元議員のじーさんとの会話。
・ヴァルジャンの釈放。誰にも泊めてもらえずショボン。折角スープ入れてもらえたのに、お預けで流石に哀れ。
・司教様優しげ。でも、ヴァルがベッドに入って一夜たって、次のシーンで捕まってるって、カットどれだけ入ってるんだろう?
・”モナミ”しか聞き取れないけど、司教様すごいいい人だ~!すっごく優しいし!
・マジで気づいてなかったんじゃ、煙突掃除少年のお金・・・。

第一部からの内容はこちら。
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by otokata | 2007-02-24 16:25 | レ・ミゼラブル 映画版

『レ・ミゼラブル』

製作・・・1982年/フランス
監督・・・ロベール・オッセン
キャスト・・・ジャン・ヴァルジャン/リノ・ヴァンチュラ
        ジャヴェール/ミシェル・ブーケ
        テナルディエ/ジャン・カルメ


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 以前突発的に始めて、突発的に無くなってたユゴー作品語りシリーズ復活(笑)!
いや、きっと今回だけな気もするけれども、気にしない(オイオイ)!
第7弾は、ようやく観る事の出来たリノ・ヴァンチュラのドラマ版レミゼです。
TSUTAYAの返却日ギリギリに観て、もう見返すことも当分なさそうなので、メモりながら見ました。総計、20枚!!何やってるんだ、私・・・。
ネタバレ含みます!!ご注意下さい!!


 1982年ということもあって、全体的に古風。(私が生まれる前年です←どうでもいい。)
静止画とか、スローとかを微妙に駆使して効果を上げたりしています。回想シーンとかも結構多くて、特にファンティーヌの最期やABCの最期は在りし日の姿が再現されたりします。が、伝えたい事はよく分かるけど、そんなに感動するものかどうかは激しく謎。原作からそんなに逸れる事はないので、違和感とかはそんなにありません。
 正直、一通り観たらそれで満足して観なくなる気がする作品(笑)。 

 そうそう、一話終わるごとに、「ぶん・ちゃっちゃっ、ぶん・ちゃっちゃっ♪」と、すっごく気の抜ける音楽が流れて、超絶長いスタッフロールが始まるのも大きなポイント!これはもう、脱力100%!!

 (独房で血を吐いて今にも死にそうなファンティーヌ)
 ヴァルジャン「早く出してやれ!!!」


                     <暗転>

    ぶん・ちゃっちゃっ、ぶん・ちゃっちゃっ

とか、

 「バリケードで待ってるわ!」
    「エポニーヌ!!」


                     <暗転>

    ぶん・ちゃっちゃっ、ぶん・ちゃっちゃっ♪
とか・・・。

 その後、緊迫した雰囲気で次の回が始まるのですが、タイトルが消えると、ぶん・ちゃっちゃっ、ぶん・ちゃっちゃっ♪と共に、2時間もの内容を2分で解説してくれる親切設計!!火サスや金サスのラスト15分の全ストーリー説明の推理よりも親切です!!見なくていいじゃん!!←オイ

 ジャべに関しては、普通に出来る警察官・・・?厳格というより、丁寧?特にものすごく凄みがあるわけでもなく、静かで職務熱心な印象を受けました。表情の変化にも乏しいし。とはいえ、最後まで乏しいままで、ちょっとの変化しか示さない感じなので、この人はこういう人なんだな・・・という気はしますが。
 市長に会ってすぐ馬車の暴走で、「ジャン・ヴァルジャンに間違いない」とか言ってるので、一時たりとも市長を尊敬してなさそうですが。それはそれでちょっとやだな・・・。

 ただ、他のジャベの演出にかけては、この作品結構好きです。

・ヴァルジャンとの運命の再会。雷鳴ってるし!!!
・パトミネを調べ上げて静かに尋問するジャベ。言うだけ言って行ってしまうのですが、思いっきりお仕事が出来る人っぽいです。
・書記官っぽい刑事さんと、目と目で話せるジャベ。信頼関係なのか、機械的なのか・・・。
・国王に自分の報告書が読まれるのに、あんまり嬉しくなさそうなジャベ。感情を外に出さない彼だけど、バリケードでの色々が去来していたのでしょう。
・そんなシリアスな中でも、「アポロンと呼ばれる暴徒がいた」とか、あの報告書に書いてあったらいいな、と密かに思ってしまいました。
・最期は飛び降りるシーンとかじゃなくて、馬車で例の意見書を書き上げて「私の死後、一考していただきたい」のアップ→橋に置かれた帽子やステッキで終わるところ。彼に何が起こったのかはっきりとは分からないものの、今まで多くを語らなかった彼の中で何かが変わってしまって、彼らしく静かに舞台から去って行った感じはしました。
・そして、何といっても、ヴァルジャンの最期の幻!
徒刑場で重労働をするヴァルの前にジャベが現れ、「お前は自由だ」と告げるところ。現世の鎖を解き放たれる一言を告げるのが、ジャベであってくれて本当に嬉しいです。しかもこのジャベ、髪の量から察してヴァルジャンに救われたジャベールですよね。マリコゼは間に合わなかったけど、私は救われました!!


 後、特筆すべきは、ガブローシュ!!
なかなか口の達者な、元気のいい可愛い浮浪児君です。
結構演技派な彼ですが、歌も披露。なんと、ことあるごとに「Little People」を歌ってくれます(感動)!!!
鼻歌だったり、ちょっと口ずさんだりするのですが、死ぬ時でさえこの調子なので、彼だけミュージカルから抜け出てきた気がしました♪

 それから、この監督エポニーヌ好きそうですね。マリウスも結構エポと仲がいい感じです。
ちゃんと、「文字も書けるのよ!ポリ公がきた。意味分かる?」とかやってくれて嬉しかったです。美人じゃないけど、一途で明るくて、一生懸命。いつも妹を庇ってた、優しい子でした。
 リトル・エポニーヌの目つきは怖かったけどね(震)。

 ABCは、ちゃんとレーグルやバオレルの自己紹介が入ったり、アンジョが演説したり、静寂で目を覚ましたグランテールが仲間のところで一緒に銃殺されたりするなど、結構力入ってます。マリウスとクールフェーラックも、ちゃんと親友やってました。ただ、ちょっと時間が経つと誰が誰だけ分からなかったけど(汗)。

 ヴァルジャン・・・、ヴァルジャン・・・は・・・(汗)
私、レミゼの映画観てて、何故かヴァルジャンだけいつも印象薄いんですよね。ジャベとヴァルはセットで見てるはずなのに、後で思い返すとヴァルジャンの印象に残ったシーンって、何故かあまりなくて・・・。好きなんですけど、どうしてなのか・・・。
 あ、少年のお金盗むシーン、あれって本当に足元にお金がある事に気づいてないように見えました。後、静かな対決の後の窓ガラスガシャーンは、見事な逃げっぷりでした!!

 マリウスは無事チリンチリンにおさまったし、コゼットも幸せそうで何より。これから頭悪そうな給仕達を頑張ってまとめていってください(それは当主の仕事じゃないかな)。
 テナルディエ夫妻はずる賢い二面性がよく出てて良かったです。あと、あの二人、めっちゃラブラブでした。いいことだ。
 ファンティーヌは、変化の様子が怖すぎて、もう何もいえません。

 特に目に付いたのはこれくらいかな。

 98年版みたいな「??!!」も無かったけれども、特に「素晴らしい!!」と思うような物でもなく、普通でした。
 それでも、バルジャベなラストシーンと、歌ってくれる元気な浮浪児君が見られただけでも、私は満足です。

しかし、この膨大なメモ、一体どうしよう・・・?
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by otokata | 2007-02-24 15:52 | レ・ミゼラブル 映画版

闇の中に映える赤

 昨日の57年版レビュー読んでいて気づきました。
私としたことが、ものすごく細かく、かつ重要なところ(私視点で)が抜けています。

それは、ゴルボー屋敷襲撃の場。

テナルディエがクラクスー達の応援を得てヴァルジャンに迫るところ。

画面左端にいたと思われる、黒い服の男性(重要なわりにうろ覚え)。
薄汚れたパトロン・ミネットの中にいて、一人だけ異色の若者。


色白の顔に映える、真紅の色(決して口紅ではない)。

モンパルナス、バラくわえてる~~!!

 素晴らしい!!実に素晴らしい!!!!

名乗りもセリフも無い、ほんのチョイ役なのに、この気の効いた演出!!
おかげで、どれがバベでどれがブリジョンだか分からないけど、彼だけ一目瞭然。
モンパルナスという伊達男の性質がよ~く伝わります!!
このバラ一厘で、彼の存在をちゃんと感じますとも!
そして爆笑できますとも!!!

 今日は真面目にヴァルジャンとジャヴェールのこと書こうと思っていたのに、こんな大事なことを失念してしまったとなると、もう放ってはおけませんとも!!

 誰が演じてたかは知りませんが、見てひとしきり腹筋をいためた後、彼に惜しみない拍手を送ったのは、当然といえましょう。
本当に素晴らしかったです!!こういうちょっとしたこだわり、すごく嬉しかったです(笑)。
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by otokata | 2006-01-21 21:37 | レ・ミゼラブル 映画版

 無事レポート提出できました!!
講義も今日で全て終了し、後は発表会や試験と、イベント続きです。
最近ちょっと色々上手くいかない時期に入っちゃったらしく、スランプ続きですが、まあ、多分何とかなるかと・・・。

 とりあえず授業が終わったのと、TSUTAYAレンタル半額に便乗して、ジャン・ギャバンのレミゼなど見直してみました。
数年ぶりに観たので、「こんなんだっけ・・・?」の連続でした。
折角ですので、突発的ユゴー語り第4弾として語ってみようと思います。

 レ・ミゼラブル (1957年)

 
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製作・・・1957年/フランス・イタリア
監督・・・ジャン=ポール・ル・シャノワ
キャスト・・・ジャン・ヴァルジャン/ジャン・ギャバン
        ジャヴェール/ベルナール・ブリエ
        ファンティーヌ/ダニエル・ドロルム
        コゼット/ベアトリス・アルタリバ
        マリウス/ジャンニ・エスポジート

 この映画には、全編通してナレーションが流れます。時代背景とか、出来事とか、それで語ってくれるのでとても分かりやすいです。場と場を繋げる時も、そんなに強引に見えないし。ずっと字幕を追っかけてると、映像入りの本を読んでる気分になります(私だけ?)。

 大体3時間の映画で、TSUTAYAでは2本1セットで貸し出ししていました。前半が徒刑場からマリウスがコゼットに恋するけど、バルジャンと彼女が散歩に来なくなるのであえなくなるところまで。後半はABCやマリウスとコゼットがようやく出会うところから、原作の4行詩まで。

 基本的に原作に忠実で、話に破綻は無く、時々イメージ映像が入るのが笑えるくらいでしょうか。(バルジャンが裁判に行くか葛藤するところで、いきなり海の映像が入るから、ちょっとビックリ。)
・サヴォワの少年の話
・サンプリス修道女が初めて嘘をつく場面
・ワーテルローでのポンメルシー大佐とテナルディエのやり取り
・ジルノルマン氏
・ABC友の会 (描写は少ないけど、ジョリやバオレルの名前が出たり、プールヴェールの最後が描かれていたり。)
・ゴルボー屋敷襲撃

と、とにかく細かいエピソードまで忠実(笑)。これも多分ナレーションのおかげでしょうね。サラッとその人の経歴とか心情とかを語っちゃうので、大分助かっています。
(ときどき、それがネックに感じられる箇所もあるにはありますけど。)
 普通省略されがちなシーンが見られるのは嬉しいけれど、特に、アンジョルラスとグランテールの最後をちゃんと描いてくれたのはかなりポイント高いです!
グランテールはやっぱりずっと飲んだくれてるのですが、最後アンジョが壁に追い詰められて銃殺されかけた時に「俺も仲間だ」と、アンジョの隣に立つのです。心中万歳!!(違う)
・・・アンジョがもっと美しかったら、更に嬉しかったのですが・・・(ボソッ)。
  
 さてさて、私の視線はずっとジャヴェールにいってるのですが、正直インパクトに欠けます。真面目で誠実だけど、結構どこにでもいる警部っぽい(汗)。
マドレーヌ市長に辞職を願い出たり、バリケードで捕まっても静かで動じずなので、「設定は潔くて厳格なんだろうな~」、とは思うのですが、見ている限りではよく分からない。
 スタイルも、シルクハットや服はいいんですけど、ちょっとお腹が・・・(苦笑)。
私はジャヴェールには、職務一途でストイックなところが欲しいので、いいもの食べてそうなジャヴェールは嫌です。顔つきも緊張感に欠けるし。
 こればっかりはナレーションじゃフォローできないからね・・・。

 それから、重大なオリジナル設定が一つ。
ジャヴェールといえば、原作では徒刑囚と女トランプ占いの子として監獄の中で生まれた人。自分の階級に言いようの無い憎しみを抱いていて、社会から疎外されているもう一つの階級である警察に入った人。それゆえに、犯罪に対する憎しみは人一倍強く、敏感な人。
 そのジャヴェールが、監獄所長の息子って一体・・・?
徒刑囚が「ジャヴェール親子だ」と言った瞬間、思わず「あれっ?」って(笑)。ジャヴェールの迫力の無さや、これでもかというような法への執着心・犯罪への憎悪なんかが見えなかった原因の一因、ここにもあるんでしょうね。

 自殺も、ヴァルジャンを逃がしてしまった彼が、真昼のセーヌ川河岸で、いきなり手錠をかけて無言で飛び込んでしまいます。
(”飛び降りる”じゃないんです。橋じゃないから。)
ここではナレーションは無し。あっても嫌だけど、普通に見てたらなんで死んでしまったのかさっぱり分かりません。
ヴァルジャンをロマルメ通りに送った時に、以下のようなやりとりがあります。

 「何故私を助けた?」
 「分からんのか?」
 「ああ。」
 「哀れだな。」

何がいいとは言えないけれど、以前観たときはここしか印象に残っていないくらいでした。
この後の自殺が不可解でさえなければ・・・(泣)。

 えっと、こき下ろしてしまったので、フォローを一つ。
バリケードで捕らえられたジャヴェールがマリウスを見て、「君は銃を返さなかったな。」と、告げるところは何だか余裕があって好きです。(マリウスが警察に行った際、「銃は返すように」と念押しした伏線つき。)
って、それだけか、私。

 希望としては、ゴルボー屋敷でテナルディエのおかみが反抗した時に、
「かみさん、あんたには男のようなひげがあるが、俺には女のような爪があるんだぜ。」
のセリフが欲しかったんですけど・・・。あのジャヴェールじゃ無理ですね(溜息)。


 ヴァルジャンの方は、「これぞヴァルジャン!」って程じゃないけど、結構好きでした。何だか貫禄があるので、一貫して淡々と静かにしてるけど、でもきっと物言わぬ中で葛藤してたりするんだな・・・、と、勝手にこっちが思ってしまうタイプ(笑)。

 ファンティーヌは美人さんです(嬉)。バマタボワ(名前は出てないし、学生になってるけど)に雪を投げられるシーンで初登場し、警察で回想シーンが入ります。基本細かい映画なので、テナルディエ夫婦にコゼットを預ける経過も分かります。最初に出てきた時は本当にボロボロなので、回想で若く美しいファンティーヌを見ると、その差がすごく哀しい。
 その娘コゼットもこれまた可愛い人です。マリウスがうっかり一目惚れするのも分かります。ただ、ヴァルジャンが旅立つと言った時のあの冷たい反応・・・。残酷だ・・・。

 テナルディエは、凄かった。演じているときも残忍で悪党な性格が滲み出てて、顔がちょっとひょうきんなだけに怖いというか、近寄りたくないというか・・・。あんな感じですね、テナルディエって!

 マリウスは・・・、多分美形。描かれ方が丁寧なので嫌いにはならないけど、いまひとつピンとこないです。私と相性が良くないんですね、きっと。
 エポニーヌは、決して綺麗じゃないけど、”属性:みすぼらしくても一途なところ”は健在だったので、少し嬉しかったです。コゼットに服をもらって、無邪気に喜んでるのは可愛かったです。でも、マリウスの気持ちを知らなかった時期とはいえ、よく考えたらありえない組み合わせ・・・。最初は同じ場所にいたのに、これほどまでに差が開いてしまうのか、と、実感します。

 全体的に淡々と進行していく映画(蜂起のシーンは迫力があったけど)で、もの凄い感動!とまではいかないまでも、墓石の上に書かれた4行詩で終わりを迎えた後は、ちょっとしみじみしてしまう作品でした。この詩、反則なまでに心に訴えてくるので余計にそう思います。
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by otokata | 2006-01-20 23:23 | レ・ミゼラブル 映画版

『レ・ミゼラブル』
製作・・・1998年/アメリカ
監督・・・ビレ・アウグスト
キャスト・・・ジャン・ヴァルジャン/リーアム・ニーソン(菅生隆之)
        ジャヴェール/ジェフリー・ラッシュ(金尾哲夫)
        ファンティーヌ/ユマ・サーマン(日野由利加)
        コゼット/クレア・ディーンズ(小林さやか)
        マリウス/ハンス・マセソン(石川禅)

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 突発的・いつまで続くか謎なユゴーシリーズ(笑)。
第2弾は、多分賛否両論が一番激しい98年版レミゼです。

※最初の方から結構ネタバレしています。ご注意下さい。

 実は私はこの映画がレミゼの一番最初でした。
『ノートルダムの鐘』にハマって色々なレビューを読み漁っていた時、ある人の観劇記に、「(海外に)ノートルダムの鐘のミュージカルを見に行ったけど、このフロローには色気がない。狂った様子がない。これは同じパリで同じユゴーでも、ジャヴェールだと思う。」と、いうような記事がありました。その時初めて、レミゼとジャヴェールへの興味が湧きました。
 ミュージカルがあるのも知っていたけど、とりあえずすぐに何か観たかったので、TUTAYAへ行ってこの映画を借りてきました。今観ると、「これはどうよ・・・」と、思う箇所も多い作品ですが、当時はもうジャヴェールとジェフリー・ラッシュにハマリにハマって、ヤバかったのを覚えています。

 まず、この作品に原作への忠実さを求めてはいけません(笑)。
エポニーヌは出てこない。マリウスがアンジョルラスを兼ねている。
(アンジョルラスの名前はあるのですが・・・、もしかしてあの学生の中で一番セリフが多い色黒の方でしょうか?)
極めつけは、ラストシーン。
ジャヴェールがヴァルジャンの目の前で自殺して、晴れ晴れとした顔で微笑みながらヴァルジャンが去っていく。

 本当に摩訶不思議な作品です。こんなのヴァルジャンじゃない・・・。
目の前でジャヴェールが自分を自由にするためにセーヌ川に身を投げたのに(これも今考えると何か違うけど)、自由になった喜びの方が強くて本当に嬉しそうなんです。これは予備知識皆無で観たときから腑に落ちませんでしたが、今では更に理解できません。
”目の前で人が死ぬ”それだけでもヴァルジャンなら、こんな風に笑ったりできないはず。
観た直後、呆然となってしまうラストシーンです。

吹き替え版だとこうなっています。

「あの石切り場に戻りたいか。」
(ヴァルジャン、黙って首を横に振る)
「初めて考えが一致したな。お前を監獄の暮らしから解放したい。
だが、法は私に慈悲を許さない。法を守ること、それが私の人生だった。お前は自由だ。」

そしてヴァルジャンの手錠を外してそれを自分の手にかけ、セーヌに身を投げるのです。

このジャヴェールだった場合、手錠はヴァルジャンを逃がした自分を処罰するため、というよりもヴァルジャンの代わりになるためのものであるように思えます。
思わず逃がしてしまったミュージカルや原作・他の映画のジャヴェールと違い、本人がはっきりと「石切り場に戻したくない。」と、断言している辺りが特に。

「法は私に慈悲を許さない」
だから、私がお前の代わりに罰を受けよう。
なのかもしれない。
もしくは、それでもお前を自由にしたいから、私を罰そう。
なのかもしれない。

っつーか、どちらにせよ、それであの晴れ晴れヴァルジャンじゃ、あまりにジャヴェールが気の毒すぎる。

 それからマリウス。学生のリーダーとして革命を起こそうとしているのに、その直前にコゼットに出会ってしまってから、夜中に密会が続きます。仲間が会議に勤しんでいるのに。
マリウスの性格そのままでアンジョルラスを務める。・・・いや、無理がありますって。
一つ嬉しいことがあるとしたら、吹き替えが石川禅さんってことかと。

 クレア・ディーンズは綺麗です。
このコゼットは、待ち伏せしていたジャヴェールに捕まっても(「ヴァルジャンはどこだ?」って)、勇ましく気丈に振舞うことのできる女性です。”単なるお嬢様”って感じではないです。

・・・っていうか、このシーン自体が不思議かぁ。
「母親は娼婦だったと知っているか?お前は父無し子だと知っているか?」
何か、ガックリきてしまうものがあります・・・。コゼットにあたってどうするよ・・・。
挙句マリウスに捕まってバリケードに捕らえられてしまうなんて・・・。どうしたものか。
 
 ファンティーヌのユマ・サーマン。迫真の演技です。
栄養失調には見えないけど。
「ガイコツを抱いて50スー?」あの胸でガイコツはないでしょう・・・(汗)。
最初は綺麗だったのに、病状が進行していく様は、本当に死んでしまいそう。
ヴァルジャンと過ごした日々が、双方にとってつかの間の安らぎって感じでした。
ジャヴェールとヴァルジャンが激しく言い争っている間に死んでしまうのですが、その形相はすごいです。半開きの口、この世にとどまっているとは本当に思えない目。人形のように完全に力の抜け切った体・・・。
本当に、凄かったです。

 他にもたくさん不思議な箇所もありますが、2時間以内に収めようとして原作どおりは土台無理なので、この辺にしときます。
ファンティーヌを「愛していた」と断言したヴァルジャンとか、「少々マヌケだが、信仰心が厚く、娘を愛している。」父親(ヴァルジャン)にコゼットとマリウスが逢引してる旨を残していくお節介なジャヴェールとか、マリウスとの密会を知ってコゼットに手をあげたヴァルジャンとか・・・。
 あ、原作どおりガブローシュには2人の子どもがいます(笑)。

 あと、ちょっと目に付いたところを幾つか。

・マリウスのラブレター、3枚両面びっしり文字が埋め尽くされていて、凄すぎます。

・コゼットがパリの街を歩いている時、道脇にあったギロチン台。さり気に目に付きます。
いかにもセット臭いけど、これがあるだけで何だか生々しい。

・ファンティーヌの死後、ジャヴェールを額から血が出るまで壁に叩きつけるヴァルジャン。あんまりです・・・。

・それでいてジャヴェールの部下が、「署長は死んだのですか?」と、尋ねてヴァルジャンが首を横に振ると、「それは残念」というところ。本当にあんまりです・・・・。

・けど、そのジャヴェールもファンティーヌのいきさつを全て見届けた上でファンティーヌに手をあげる辺り、彼の理念を念頭において見ても、確かにちょっと行き過ぎです。


 さて、こんなとんでも映画なのに、どうして私がこの映画を好きなのかって言ったら、ジェフリー・ラッシュのジャヴェールが好きだから、ってことになります。

 仕事への実直さが行き過ぎてか、かなりとっつきにくい印象が付きまとうジャヴェールです。
赴任してきた直後も、無駄口は一切叩かず、彼を出迎えた補佐のボーヴェという警官に「法の定めたとおりに」辞令を確認するように促した登場シーンからそうでしたが、馬車の一件以来明らかにヴァルジャンにカマをかけていて、住民調査をする際に
 「改心など幻想です。近代科学は犯罪の性向は生まれつきといっています。羊の皮を被っていても、狼は狼。」
と、語ります。
 これはジェフリー・ラッシュが
 「彼はその生まれのせいで、一線を越えて犯罪者になることに恐怖感を抱いて生きている。超えてしまえば、引き返す道はないと彼は思っているんだ。」
と、語っているのと一致します。
原作にもあったかなぁ?ミュージカルでは「お前みたいな奴、そうさ、死ぬまで変わるものか。」でしょうね。

 こうしてパリ市警に行って市長の告訴を願い出るジャヴェール。
「住民調査で上にも名前を覚えられて、出世も期待できる。だから、証拠もないのに早まるな。」と、上官に言われます。「裁判に持ち込めば、証拠は確実にあがります。」と、ジャヴェール。自分の記憶に絶対の信頼を置いているよう。
 加えて、自分には不当と思えるヴァルジャンのファンティーヌ釈放と、自分への仕打ち(明朝まで職務を解く)。段々表情に不審が浮かびます。
 だから、人違いだと分かった時のしおらしい
 「これで罰を受けねば、人生の意味を失います。」が、効くんだと思います。

 「I knew it, I knew it. I knew it!!(そうか、」の辺りからの対決はもう・・・!!
すごいです。執念の鬼。迫力と冷酷な笑い。
飛ばしすぎて馬車転覆させて、出し抜かれて関係ない人を逮捕しかけた辺りからドジの片鱗も見せ始めています(笑)。
 数年後、彼は学生達を見張る仕事についています。彼の傍にいる密偵がちょっと羨ましい・・・、いえ、何でもありません!
 マリウスつながりでヴァルジャンに行き着くのですが、踏み込んだ時にはもぬけの殻。
「逃げ足が速い!」という警官に、
「ああ、そういう奴だ。だが、必ず捕まえる。」
と、言う彼は、それこそ獲物を見つけた狼の喜びみたいな眼をしています。

 でも、これ書いたら反感買うかもしれないけど、このジャヴェールってヴァルジャン好きだよなぁ・・・、って思います。いや、何でって聞かれても困るけど。何となくそう思うだけだけど。ミュージカル見ててもそう思うときが多いけど。
 ヴァルジャンのためにバリケードに入り、ヴァルジャンのためにコゼットを問い詰め、ヴァルジャン捕獲失敗してバリケードに捕まる。

うーん、おバカだ。でも、そういう一途に追っかけてしまうジャヴェールも好きだ。
 
 バリケードでヴァルジャンと再会したジャヴェールの眼には、何だか懐かしさみたいなものが表れているような気がします。
「思ったとおり、お前だった。」
そう言ってヴァルジャンが去っていっても彼から眼を離さない彼は、獲物に再会した狼の眼っていうよりも、もっと複雑な心境でいるように思えます。
(立場が逆転してるからってのもあるでしょうけど)

 ヴァルジャンがジャヴェールを逃がすシーン、死を覚悟した「Kill Me.」の、何ともいえない表情がまた何とも言えません。静かに淡々と諭すジャヴェールは、静かな動揺を秘めていて、だけど、もしかしたらさほど驚いていないようにも見えて、掴みきれません。

 厳格な法の番人、自分の執務に忠実な彼を演じているのが、ジェフリー・ラッシュでよかったと本当に思っています。「彼を悪人ではなく、法を破った人間を罰するのが正しいことだと心から信じている人間として演じて欲しい。」という、アウグストの言葉を体現しているだけでなく、もっと深みを加えて演じているように感じられて、私は以来ジャヴェールとラッシュのファンになりました。

 作品自体も、何だかんだ言いつつ、一番最初がこれだったので、違和感はありまくるけどこれはこれで一つの作品として開き直って観ることができるのも幸いかと。
 映像は全体的に綺麗だし(レ・ミゼラブルが綺麗って言うのも変かもしれないですけど)。

 ・・・はぅ・・・、この内容薄い記事書くのに、体力と気力を使い果たしました。
明日レッスンだし、練習しなくちゃ。
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by otokata | 2006-01-09 17:14 | レ・ミゼラブル 映画版