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コロコロと興味の対象が移り行く音方による、日々の熱い物を綴ってみた日記。   ※アダルト・商業系サイトやここの記事とあまりにもかけ離れたTBやコメントは削除させて頂いています。悪しからずご了承下さい。


by otokata
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24日 ソワレレポ その4 結局今ジャベ語りで3回分か(^^;


今ジャベの萌えポイント 2幕編 続きです
ひたすら長くてごめんなさい・・・。

 しかもさっきのUPしてから再び読み返したら、スパイだってばれた時のあのしらじらしいまでの「何言ってるんでしょうね、このチビ?」って感じのあのごまかしが可愛い!!って書くの抜けてるし!!(誰も読みたくないから、そんなの)
例の手を広げるポーズがいいんですよね、あそこ!どう見てもバレバレなのに、いきなり演技が下手になるジャベールが愛しいです(爆)!
 「そんなことより作戦作戦!兵力は右から来るから・・・」と、一生懸命注目を戻そうとするあのいじらしい行動が可愛いというか、ダメで可愛いと言うか、可愛いと言うか・・・。

 ああ、もう!!今ジャベ好きだ~!!!!!

・・・次行きます。




<下水道>
 バルジャンを捜しに来たジャベール。
ここのポイントはお祈りだと思います!!
以前このブログにも書きましたが、赤旗の上に眠るアンジョルラスをしばらく見つめた後、彼はバリケードに座ってお祈りを始めるんですよね。最初に見たときは手を広げて膝の上にやって(やっぱりこのポーズ)イライライライラしてたのですが、ある日から「あれ、この前と違う?」と思うようになりました。
 確かにお祈りしてるんですよね。
『星よ』や『ワン・ディ・モア』と同じように、両手を組んで。
それは、アンジョルラスや学生達に対する鎮魂の想いなのか、バルジャンが見つからない事に対する不安なのかはわかりませんが(今では両方だと思っています)、これ見てると、警部、心根はすっごく優しい気がして、とても切なくなってしまいます。
 そもそもアンジョルラスを見つめる目が何ともいえないんですよね。
内心やるせなさそうで、途中までしかバリケードにいなかったとはいえ、アンジョルラス達がいかに戦ったか知っていたからこそ「どうせ死ぬ学生」から「愚かな学生」に変わったのではないかと。あ、「愚か」っていうのは「愚直」という意味で使っています。決してけなしてはいません。真っ直ぐに手が届かないほどの理想に向かって純粋に走りぬいた彼らへ、共感するものがあったのではないでしょうか?
 ・・・って、確かに警部もそんな感じかも知れない。
形は全く違うし、確かにそれは手に入っていたものなのだけれども。

 下水道への入り口を一生懸命持ち上げるジャベール。
何だか綜馬ジャベールがこれをやって開け切れなかったのを見ると、
 「警部非力だから・・・」
って慰めて愛でてあげたい気分になってしまいますが、今ジャベのを見ると、
 「彼でも開かないんだから、本当にバルジャンって怪力なんだな。」
と、妙に納得してしまいます。

 手についた血の臭いをかいで、走り去るジャベール。
見りゃ分かるでしょう、血だって!今嗅いだ意味あるの!?
もしかしてジャベ、バルジャンの血の臭いとか分かっちゃうの!?
とか、思った事は秘密です!

<ジャベールの自殺>
 ・・・ここにくると筆が進まなくなってしまうのですが、どうすれば・・・。
 感情ダダ漏れジャベール、真骨頂。
混乱を全身で表現するジャベール。壊れた堤防から水がどっと流れ出すように、彼の心の動揺がすべてここでさらけ出される感じです。

全てが胸を締め付けるわけなのですが、特に印象的なところとして・・・

 「俺は法律なめるなぁ!!!」
 口に出した本人が一番その言葉の虚しさを感じ取っているんだろうな、と思うととてつもなく切ないです。必死に叫んで「俺は法律!」って自分に言い聞かせているのに、その法律がかなわない相手に出会ってしまった動揺、焦り、混乱・・・。

「何もない!!バルジャンとジャベールッッ!!!!!!」
 叫んでますからね、今ジャベ。
一生懸命否定してるのに、その否定すらどんどんと呑み込まれていく。

 橋についてからは、少し落ち着いて自問自答。
さっきまでの動揺はおさまりきっていないけれども、とにかく考える。

 「俺を殺すのは――、あいつの・・・、権利。」
彼の「あいつの、権利」って呟きを聞くと、「なのに何故」っていうのも一緒に聞こえます(言ってないけど)。さすが演技がすごい。

 「信じていいのか。」
・・・ここ、彼の表情が心持優しいというか、何か希望を見出してしまったというか、むしろ信じたくなってしまったような表情をしているように見えたんです。どんどん心がバルジャンの持つ優しさや大きさの方に引き込まれているような、そんな雰囲気。

 「疑いをっ、知らぬ!!俺が何故迷う!?」
 思わずバルジャンを信じてしまう。その分、我に返ってしまった混乱は激しい。
今まで真面目に職務一途に生きてきて、現場で自分の信じる道をひたすら進んできた彼。
 舞台を観ていて、確かにジャベールに今まで全く迷いはなかった。いつでも誇り高くて、気高くて、意志が強くて、傲慢なほどに自信を持っていて、潔くて・・・。そんな彼を見てきたからこそ、客席で見守る私たちも胸が締め付けられる想いになってしまうんですね、きっと。
 
 「星さえ凍る・・・」
 ここで、彼が星空を仰ぎ見ると、それでもいつもと変わらないように星は瞬いているんですよね。でも、もうそれすら感じられない。自分が堕ちてしまったと感じてしまった彼には。
 彼が星をいかに愛し、尊び、自分の心の支えにしているか「星よ」で感じてしまったので、余計彼の支えや信念が崩れ落ちてしまった事を感じてしまいます。

 「逃れたい、早く。ジャン・バルジャンの世界を。」
 こっちは「助けたい、早く!自殺間際の彼を」な気分。何も出来ず客席にいる身がもどかしいです!!

 ・・・・・・・あとはもう何も言えません。

 いつかも書いたけど、劇場に来る度に好きになって、見守って、目の前で失ってしまって、今までよりももっと好きになってしまう。
 ジャベールファンも因果な運命を背負っていますよね(ため息)。
最初に惚れたきっかけとは違えど、ここまでジャベが好きになったのは、この人のジャベールに巡り会えたからというのもきっと大きいと思います。

 ありがとう、今拓哉さん。
あなたのジャベール、絶対に忘れません。
by otokata | 2006-04-30 22:15 | レ・ミゼラブル