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コロコロと興味の対象が移り行く音方による、日々の熱い物を綴ってみた日記。   ※アダルト・商業系サイトやここの記事とあまりにもかけ離れたTBやコメントは削除させて頂いています。悪しからずご了承下さい。


by otokata
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TITANIC DAS MUSICAL (ドイツ版CD)


 折角”タイタニックの日”らしいので、ずっと書こうと思っていたCDのことでも書こうと思います。

TITANIC DAS MUSICAL (ドイツ版CD)_e0086682_22253451.jpg


『TITANIC DAS MUSICAL』

 うっかり『TITANIC THE MUSICAL』にハマった私に、知人が入手してくれたドイツ語版タイタニック。

 舞台写真満載の30ページ程のライナーノートも魅力的な一品v
ドイツ語はさっぱり分かりませんが、写真を眺めているだけでもかなり楽しいです。
我らがハロルド・ブライド君はメガネっ子だし、渋~い船長、相変わらず赤いシャツを着たり、炭と毛で黒い胸を惜しげもなくさらけだしたバレット君、ノリノリで踊ってるストラウス夫妻(かな?)や、防寒バッチリだけど帽子がちょっといけてないフリート君なんかが拝めます。
 何よりも、イズメイとキャプテン、アンドリュースに囲まれて必死で通信してるブライド君の写真が載っているだけでも、私は満足です。 この後彼は半泣きになるんでしょうか・・・(ドキドキ)。
 それに、「Mr. Andrews' Vision」で、彼が実際に居たという休憩室(っぽい)に一人残り、残りの人々は上のデッキの層で最期を迎えている、というような写真も興味深いです。無効ではこんなんだったんですね。下の階にはピアノっぽいものもあるし。

 と、写真の話ばかりしていてもなんなので、CDの話に戻ります。
ややこしいので、曲名は英語表記に統一します。





 まずこのCD、結構バリバリカットしてます。会話部分とか細々したものはもちろん、最たるものとして、「Autumn」と「To Be a Captain」がありません。
いや、後者はカットしやすい曲かもしれませんが(短くてきれいに完結している)、「Autumn」が無いって言うのは驚きました。流石に完全に無いわけではなく、「No Moon」のカウンターメロディと、「Mr. Andrews' Vision」の最後だけは歌われていますが、「No Moon」は皆の会話からハートリーの歌う「Autumn」をすっ飛ばして、ずっとフリートが歌い継いでいますし、「Epilogue」は「Autumn」をすっ飛ばして「No Moon」の旋律から入っています。

 ・・・寂しい。

 この曲って、結構タイタニックの核だと思っていたので、無くなってしまうとなんだか雰囲気が変わります。どうせカットするなら、「I Have Danced」とかにすれば良かったのに・・・。あ、収録時間が全然違うか。

 で、ドイツ語ということで、結構違和感もあります。
「No Moon」は「KEIN MOND」。「カーイ、モーン♪」って聞こえる(笑)。
「How Did They Build Titanic?」は、「BIST DU EIN TRAUM,TITANIC?」。
語数が多いので、無理やり詰め込んでる感があって、面白い。
でも、英語版に少しでも慣れているからか、何となく意味が推測できる単語があるのが嬉しいです。時々似ている単語が当てはまっていたりすると、「リスニング力がアップしたのかな?」なんて勘違いしてみたり(バカ)。

 キャストは・・・、フリート君がめっちゃうまい!!!
美声だし、声がのびやかで、「Kein Mond.Kein Wind♪」って聞こえた瞬間、「何事!?」って思いました。聴いていてものすごく心地いい。もともと好きな曲、好きな役だっただけに、ものすごく嬉しかったです。

 バレットは万国共通で歌唱力が特にある人がやってるんだな・・・、って思いました。
文句なしにうまい。
 ・・・っていうか、バレットだけでなく、全体的にブロードウェイ版と比べて歌のレベル高いと思います。合唱のダイナミクスとかまとまりもいい感じだし。アリスの声もキンキンし過ぎてないし(ブロードウェイ版のアリス苦手)、ケイトは愛嬌あるし。
 日本版は・・・、比べるほど聴いてないからなぁ。
 あ、でもブライド君は日本とブロードウェイの方が好き。どの国でも大体内気な性格を大切にして、どこか気弱な感じなのは共通しているのですが、上手い下手じゃなくて、こう、声質とかイントネーションとか、歌の好みの問題かも。 

 時々、「あ、違う」、「すごいなぁ」、と思うところがひょんと出てきたりします。
ラグのテンポが心持ゆっくりで、これはこれでいいかも、と思ったり。
「Finale」の狂ったように「Kein Mond. Kein Wind.」って繰り返される前の低音が、船底の軋む音に聞こえることとか。
「We'll Meet Tomorrow」の合唱とソロがもう本当に見事だったり。特に、バレットの声が切なくて泣けるんです、ここ!

 一つ、特に気になることとして、「We'll Meet~」で、バレットソロの次のソロ部分、一番盛り上がるところ
(「Come say you love me,as I kiss your eyes.Let one brief moment make eternal ties...」、日本語の歌詞は覚えてません_| ̄|○)
のところ。日本はバレット(でしたっけ?違った?)、ブロードウェイはチャールズ・クラーク(って読むのかな?)が歌うところなんですが、ドイツ版はジム・ファレルって書いてあるんですよ。ジムって、ケイトと一緒に既にボートに乗ってる頃じゃなかったっけ?なのに、どうしてこんなお別れみたいな歌詞を?まさか、ドイツじゃ史実通りジムの方が死ぬのか?非常に気になります。

 ドイツ版タイタニック、こちらも聴けば聴くほど味のあるCDで、やっぱりお気に入りの一枚です♪

そろそろタイタニック衝突の時間ですね(時差とかそういうのは置いておいて)。
「No Moon」を聴きながら黙祷する事にします。
タイタニックに関わった方々の全ての魂が、安らかでありますように。
95年前の今日、この時間にそんな事故があった事が、忘れられませんように。
by otokata | 2007-04-14 23:36 | 舞台・役者さん